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肥満におけるアルドステロンを介する新規交感神経活動亢進機序

研究課題

研究課題/領域番号 19K08497
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

森本 聡  東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (80257534)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード肥満 / 血圧 / 交感神経活動 / 食塩嗜好 / レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系 / 室傍核 / レニン-アンジオテンシン系 / (プロ)レニン受容体 / 中枢神経 / ナトリウム
研究開始時の研究の概要

肥満では脂肪細胞から何等かの“Ald分泌因子”が副腎皮質からのAldの分泌を増加させること、食塩嗜好やSNAの亢進が見られること、および脳内レニン-アンジオテンシン系(RAS)が亢進していることが報告されている。一方、(P)RRは組織RAASの調節因子として注目されているが、生体内では脳における発現量が最も多いことが注目されている。さらにPVN内で(P)RRが産生するAngiotensin IIが食塩嗜好やSNAの亢進を介して血圧を上昇させることも報告されている。このため、本研究では「肥満では過剰なAldが、脳内RAASに直接的かつ/あるいは間接的作用し、食塩嗜好やSNAの亢進をもたらす」かどうかを検討する。

研究成果の概要

ラットにアルドステロンを全身投与すると血圧が上昇し、食塩嗜好・交感神経活動(SNA)および脳内レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)発現の亢進が見られた。これらの反応は、脳内のRAAS阻害により抑制された。肥満ラットにおいても、同様に血圧、食塩嗜好、SNA、脳内RAAS発現の上昇が見られた。現在、肥満ラットにおいて、脳内RAAS阻害による血圧、食塩嗜好、SNAに及ぼす影響を検討しているところである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満患者は高血圧罹患率および心血管合併症の発症リスクが高いが、その機序としてSNAの亢進やアルドステロンの分泌亢進が関与していると考えられている。肥満ラットにおいても、脳内RAAS阻害により、血圧、食塩嗜好、SNAの上昇が抑制されれば、肥満では、過剰に産生されたアルドステロンが、脳内RAASに直接的かつ/あるいは間接的に作用し、食塩嗜好やSNAの亢進をもたらす可能性が示唆される。肥満における高血圧発症の脳内機序、心血管合併症発症機序に関する新しい知見が得られ、ひいては新規治療法の確立に役立つ可能性があり、本研究は極めて意義深いものと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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