研究課題/領域番号 |
19K08507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
進藤 千代彦 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (10216228)
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研究分担者 |
三浦 昌人 東北大学, 医学系研究科, 教授 (30302110)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 拡張障害 / 糖尿病 / ミトコンドリア / カルシウム / 心室筋 / グルコース値 / 心筋就職力 / 心筋収縮力 / カルシウム・ユニポーター / 心筋拡張障害 |
研究開始時の研究の概要 |
心筋の拡張能障害を特徴の一つとする収縮の保たれた心不全が増加しているが、エビデンスのある治療法は未だ確立していない。本研究では、血糖値の上昇によるミトコンドリア内部へのカルシウム流入の低下が、ミトコンドリア内部のATP産生を低下させることよって心筋の拡張能障害を引き起こすのではないか、という仮説のもとに以下の解明を目指す。 1) 糖尿病ラットにおけるミトコンドリア内カルシウムと心筋拡張能の関係の解明 2) 心筋特異的ミトコンドリア・カルシウム・ユニポーター(MCU)欠損マウスを用いた糖尿病における MCU活性と心筋拡張能の関係の解明
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研究成果の概要 |
糖尿病では、その約半数が心筋の拡張能障害を呈すること、ミトコンドリア・カルシウム・ユニポーター(MCU)を介したミトコンドリア内部へのカルシウム流入が低下することが知られている。本研究では、血糖値の上昇によるミトコンドリアへのカルシウム流入の低下が心筋の拡張能障害に関与するのではないか、という仮説の基に以下を明らかにした。1) グルコース値の上昇が催不整脈性を亢進させ、収縮能を低下させた、2)糖尿病ラットではMCUの発現が低下し、拡張能が低下した。これらの解明は、MCUを標的とした全く新しい発想からの糖尿病患者の拡張障害の治療に繋がる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2011年にミトコンドリア・カルシウム・ユニポーターMCUタンパクが特定されて以来、その制御因子を含めたミトコンドリア内へのカルシウム流入に関する研究が急速に進んでいる。このミトコンドリア内カルシウムがATP産生に関与すること、ミトコンドリア膜透過性遷移孔の開口による細胞死に関与することなど多くのことが明らかになりつつある。その一方で、臨床的には人口の高齢化により糖尿病患者の増加、拡張障害による心不全患者の増加が問題となっている。本研究は糖尿病におけるミトコンドリア内へのカルシウム流入の低下が心筋の拡張障害に関与することを示唆するものであり、これまでの国内外の研究を結びつけるものである。
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