研究課題/領域番号 |
19K08543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
永田 さやか 宮崎大学, フロンティア科学総合研究センター, 特別講師 (00452920)
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研究分担者 |
北村 和雄 宮崎大学, 医学部, 教授 (50204912)
菊池 正雄 宮崎大学, 医学部, 准教授 (20608476)
和田 啓 宮崎大学, 医学部, 准教授 (80379304)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ビッグアンジオテンシンー25 / レニン・アンジオテンシン系 / 糖尿病性腎臓病 / ビッグアンジオテンシン-25 / ビッグアンジオテンシン-25 / 循環器疾患 / 腎臓疾患 / 臓器障害 |
研究開始時の研究の概要 |
健康寿命を延ばすためには、生活習慣の改善に加え肥満・糖尿病・脂質異常・高血圧などの生活習慣病に伴う循環器疾患、腎臓疾患の予防や早期発見・早期治療が重要である。これらの疾患の発症や進展に重要であると考えられている因子の一つがレニン・アンジオテンシン系(RA系)である。研究代表者らはRA系ペプチドとしてビッグアンジオテンシン-25(Bang-25)を発見し、Bang-25が循環器疾患や腎臓疾患の臓器障害に関与する可能性が高い事を示した。そこでBang-25の生体内の分布、効果の確認、生成機構の解明と生成酵素の探索を行う事で循環器・腎臓疾患の臓器障害における診断薬や治療薬開発へと臨床応用を目指す。
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研究成果の概要 |
レニン・アンジオテンシン系(RA系)は、循環器疾患や腎臓疾患に重要な役割を果たしているが、組織RA系に関しては不明な点が多い。これまで研究代表者らは、新しい関連ペプチドとしてビッグアンジオテンシン-25(Bang-25)を発見し、組織RA系との関連を示してきた。本研究では、Bang-25の測定系を開発し、様々な疾患に対しての研究を行った。その結果、尿中Bang-25は糖尿病で増加するが、尿中アルブミンとは相関せず、推定糸球体濾過量と相関する事が明らかとなった。そのため2型糖尿病患者の中でアルブミン尿を伴わずに腎機能が低下する糖尿病性腎臓病(DKD)の新しいバイオマーカーになりうると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RA系阻害薬は循環器疾患や腎臓疾患と予防薬や治療薬としてすでに使用されているが、現存するRA系阻害薬では臓器障害におけるRA系の抑制が不十分である。本研究において尿中Bang-25が腎障害と組織RA系の亢進のいずれも評価できる新しい診断法になりうる可能性があると考えられた。さらにアルブミン尿を伴わずに腎機能が低下するDKDとの関連も示唆された。そのため、Bang-25はDKDの診断・治療薬開発に大きく貢献できると考えられた。また、Bang-25は、これまでのRA系の概念を覆す新しいペプチドであることから学術的意義も大きいと考えられる。
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