研究課題/領域番号 |
19K08546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
葭山 稔 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 客員教授 (30240956)
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研究分担者 |
泉家 康宏 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (10515414)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨格筋 / マイクロRNA / エクソソーム / マイオカイン / マイオmiRNA |
研究開始時の研究の概要 |
筋力トレーニングは骨格筋量の維持に有用であり,心不全の進行予防にも効果があると報告されているが,その有用性の機序は不明である.近年,細胞からエクソソームに包まれ分泌されるマイクロRNA (miRNA)が隣接する細胞に作用し,心血管疾患を制御することが報告されている.骨格筋肥大に伴いエクソソームの分泌は増減するのか?内包されるmiRNAは変化するのか?それらは遠隔臓器で作用を発揮するのか?という点は全く不明である.本研究では,骨格筋肥大に伴い分泌されるmiRNA”マイオmiRNA”を同定し,標的臓器である心臓における機能解析を行い, マイオmiRNAによる新規心不全治療法の開発を目指す.
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研究成果の概要 |
近年,骨格筋は様々な生理活性物質を分泌する内分泌臓器として機能することが明らかとなってきた.本研究では骨格筋肥大に伴い,エクソソームに内包され分泌されるマイクロRNA(miRNA)を同定し,その機能解析を試みた. 網羅的解析の結果,筋肥大マウスや筋肥大培養細胞においてmiR206とmiR1aの発現が有意に増加していることが明らかとなった.miR206を培養血管内皮細胞に取り込ませたところ,HIF-1やVEGF-Aなど遺伝子発現の増加とともに,血管新生が促進されることが確認できた.以上の結果から,骨格筋肥大に伴いエクソソームに内包され分泌されるmiR206は血管新生を促進する可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心血管疾患患者に対する運動療法の有用性は確立し,臨床の現場においても心臓リハビリテーションとして広く普及してきているが,その有用性の分子機序は不明な点が多く残されている.運動により骨格筋から臓器保護的なホルモンが分泌され遠隔臓器に作用するというコンセプトを我々はこれまで様々なデータとして報告してきた.本研究で同定された骨格筋由来のエクソソームに内包され分泌されるマイクロRNAの同定は,そのコンセプトをさらに推し進めるものと考えられる.骨格筋から分泌されるマイクロRNAの更なる機能解析が今後の治療応用につながると考えられる.
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