研究課題/領域番号 |
19K08565
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
網野 真理 東海大学, 医学部, 准教授 (10407976)
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研究分担者 |
吉岡 公一郎 東海大学, 医学部, 教授 (30246087)
山崎 正俊 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (30627328)
佐久間 一郎 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (50178597)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 体幹部定位放射線照射 / 動物実験 / 不整脈治療 / コネキシン蛋白 / 交感神経 / 心房細動 / 不整脈放射線治療 / 心房細動モデル / 交感神経増生 / コネキシン発現 / 炭素線 / 放射線体外照射 / 致死性心室不整脈 / 動物モデル / 加齢 |
研究開始時の研究の概要 |
心房細動(AF)は不整脈の中でもっとも頻度が高く,脳卒中の主な原因である.治療はカテーテルアブレーションが一般的で, 成功率は 70~85% に達するが, 心外膜基質病変に対しては有効性が乏しい. ウサギ・イヌを用いた重粒子線 (炭素線) の体外照射では, 興奮伝導を司るギャップ結合蛋白コネキシン43 (Cx43) の発現による心室不整脈の抑制効果が得られている. しかし, 心房に対する作用および心房の主要なギャップ結合蛋白コネキシン40 (Cx40) の変化は不明である.本研究では, “ 重粒子線による AF 抑制作用について”, 免疫組織学, 電気生理学, 生体情報の観点から解明したい.
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研究成果の概要 |
高コレステロール血症高齢ウサギ(HC)の心房頻脈性不整脈に対する重粒子線の効果を、ギャップジャンクション(Cx40、Cx43)リモデリングと交感神経の発芽に着目して調べた. 重粒子線照射は、高齢者HCウサギのAT/AFに対する脆弱性を、心臓の伝導性を改善することにより減少させた。その理由の一つとして、ギャップ蛋白の亢進と交感神経の成長抑制が関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年導入された体幹部定位放射線照射(SBRT)は、難治性心室頻拍(VT)の治療に有効であることが示されているが、心房細動への臨床応用はまだ限定的である。我々の研究では、老化した高コレステロール血症ウサギの心臓に体外炭素ビーム(15Gy)を照射すると、心室性頻脈性不整脈だけでなく、心房性不整脈に対する脆弱性も減少することが示された。この抗不整脈作用は、心房Cx40/心室Cx43のアップレギュレーションと交感神経過緊張の抑制に伴う伝導速度の上昇と関連している可能性がある。これは、高齢者に多い心房細動に対する放射線治療の有用性を、伝導速度の改善を通じて示した初めての実験的研究である。
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