研究課題/領域番号 |
19K08575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
多田 隼人 金沢大学, 附属病院, 助教 (90623653)
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研究分担者 |
岡田 寛史 金沢大学, 附属病院, 特任助教 (10735161)
野村 章洋 金沢大学, 附属病院, 特任准教授 (30707542)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | リポ蛋白(a) / 網羅的遺伝子解析 / 動脈硬化 / リポタンパク / リポ蛋白 |
研究開始時の研究の概要 |
既に遺伝子を含めてデータ集積されているリポ蛋白(a)が著明な高値(100 mg/dl以上)を呈する家系および著明な低値(1 mg/dl以下)を呈する家系を対象に全エクソームシークエンス解析を行う。得られた遺伝子変異をその頻度及びin silico病原性予測ツールを用いて絞り込みを行い、最終的に、それぞれ想定される遺伝形式に沿い、遺伝型・表現型のマッチングにより新規原因分子の同定を試みる。新規分子遺伝子変異を有する発端者及び変異を有さない血縁者に対して安定同位体を用いた代謝実験及び疾患特異的iPS細胞を用いた代謝実験により同定した新規分子のリポ蛋白(a)代謝への寄与・メカニズムを明らかとする。
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研究成果の概要 |
欧米での報告のあるLPA遺伝子座のcommon variantの他、日本人特有と思われるcommon variantを同定し、その効果量などの検討を行った。研究の過程でLp(a)著明高値例に対する臨床像に関して詳細な評価を加え、大動脈弁硬化に大きく寄与する可能性を報告したほか、Lp(a)高値例の臨床像の詳細な評価の過程において経験した、ホモ接合体性家族性高コレステロール血症に関する臨床像の報告も行った。また、遺伝的にLDLコレステロールが高値となる家族性高コレステロール血症(FH)において、Lp(a)およびCRPが冠動脈硬化に寄与することを明らかとした
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リポ蛋白(a)と呼ばれるLDLとは独立した動脈硬化危険因子の日本人特有の遺伝的背景を一部明らかとしたほか、日本人においてもリポ蛋白(a)が実際の動脈硬化性疾患と強く関連することを示した。これらの知見は一部新規のものも含まれ、今後の日本人に対する動脈硬化性疾患予防医学への寄与が期待される。
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