研究課題/領域番号 |
19K08601
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小笹 裕晃 京都大学, 医学研究科, 助教 (80572015)
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研究分担者 |
青木 航 京都大学, 農学研究科, 助教 (10722184)
吉田 博徳 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (60839710)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肺癌 / YAP1 / 治療初期生存 / ドライバー遺伝子 / 分子標的治療薬 / 抗癌剤耐性 / 患者由来癌細胞 / プロテオーム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、申請者らが近年取り組んできた患者由来肺癌細胞を樹立する技術と、近年薬学・農学分野で発達したプロテオームによる蛋白発現・翻訳後修飾の網羅的な解析手法を融合させ、分子標的治療の初期に癌細胞の一部が耐え、生存する現象(治療初期生存)の責任因子を同定し、克服治療を開発することを目的とした学際的研究である。これにより、治療初期生存を標的とした治療の道を拓き、薬剤により肺癌根治を目指す治療開発につながることが期待できる。
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研究成果の概要 |
分子標的治療は、進行非小細胞肺がんの予後を劇的に改善しました。しかし、がん細胞の一部が生き残り、再び増悪することが臨床の場で問題となっています。私共の研究グループは分子標的治療薬にさらされた腫瘍細胞の一部が生き残るメカニズムとして、YAP-1という分子が重要な役割を果たしていることを発見しました。EGFR・ALK・ROS1・BRAF陽性肺がん細胞に、各々の分子標的治療薬を暴露すると、YAP-1が活性化することにより、生存シグナルが維持されました。マウス実験で、YAP-1の機能を阻害する薬と分子標的治療薬を併用することにより、腫瘍の再発を著明に遅らせることができました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドライバー変異陽性肺癌において、YAP1を阻害する薬剤と分子標的治療薬の併用は、治療初期の段階でがん細胞をより多く死滅させることにより、再増大までの期間を延長させることができる可能性が示唆されました。この結果は、肺がんの予後を改善に寄与するとともに、肺がんの根治を目指した新規治療戦略の礎になる可能性があります。今後は、臨床応用できるYAP1阻害剤の開発を進めていく必要があります。
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