研究課題/領域番号 |
19K08604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
喜多 加納子 (新森 加納子) 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (30457600)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 抗癌剤 / 高悪性度癌 / 中分子IT創薬 / モダリティー / 肺小細胞癌 / 神経幹細胞未分化性維持因子 / 癌治療法 / 抗癌剤開発 |
研究開始時の研究の概要 |
肺癌の中でも悪性度の高い肺小細胞癌は、進行が極めて早く、脳や骨髄、リンパ節などに転移しやすい神経分化を示す癌であり、放射線治療や化学療法が比較的奏功しやすい癌ではあるが、その臨床的な予後は悪いことで知られ、根治が難しく、その悪性度の高さについての生物学的特徴の解明は十分になされてこなかった。本課題では、肺小細胞癌の生物学的な特徴に着目し、その性質を生かした抗癌剤を開発することを目的としている。
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研究成果の概要 |
SMF1は先行研究により神経幹細胞において高い発現を示し、リン酸化が亢進していたが、同様に小細胞癌のヒト臨床病理検体を用いた免疫組織染色においてもSMF1の極めて高い発現とリン酸化の亢進が認められた。特にヒト臨床病理検体の数を増やして組織染色を実施したが、全ての臨床検体でSMF1の発現が認められた。本課題にて、SMF1が癌の悪性度に関わっていることを明らかにし、肺小細胞癌におけるSMF1の発現を抑制することで、腫瘍が縮小することを明らかにした。この発見で、アメリカ、日本、フランス、イギリス、ドイツ、スイスで特許を取得出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題にて、SMF1が癌の悪性度に関わっていることを明らかにし、肺小細胞癌におけるSMF1の発現を抑制することで、腫瘍が縮小することを明らかにした。この発見で、アメリカ、日本、フランス、イギリス、ドイツ、スイスで特許を取得出来た。SMF1を抑制することの出来る化合物を開発することで、これを腫瘍に投与すると、腫瘍を抑制することが出来るので、これまでになかった抗癌剤を世に出すことが出来るので、社会的意義も大きい。
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