研究課題/領域番号 |
19K08609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 (2023) 岩手医科大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
前門戸 任 自治医科大学, 医学部, 教授 (40344676)
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研究分担者 |
田中 伸幸 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん先進治療開発研究部, 部長 (60280872)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | CMTM / EGFR遺伝子変異 / 非小細胞肺癌 / CMTM4 / CMTM6 / 免疫チェックポイント阻害剤 / CTMT4 / CTMT6 / CTMT7 / CMTM4 / CMTM6 / EGFR |
研究開始時の研究の概要 |
変異EGFRの奇異な細胞内動態の責任分子としてCMTM遺伝子群の役割を解析し、輸送異常機構との関連性を解明する。さらに、新たに樹立した次世代肺癌モデルマウスを用いることで、CMTM輸送系が治療抵抗性に果たす役割をin vivoモデルで検証し、同遺伝子を標的とした新たな治療モデルを構築する。変異EGFR陽性肺癌のEGFRとPD-L1の局在を同時に制御する基礎研究を確立し、革新的な肺癌治療の基盤を築く。
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研究成果の概要 |
EGFR遺伝子変異は分子標的薬の開発があり、遺伝子変異がある肺癌治療においては最も重要な遺伝子変本研究では変異EGFRとCMTM分子との関係を研究した。EGFR遺伝子変異肺癌細胞株のCMTM3,4,6,7の発現をみるとCMTM6の発現が高いことが判明した。これはメッセージ、蛋白両者で確かめられた。次にHis-Tagとconditional k/o可能なレンチウイルスベクターを作成しEGFR遺伝子変異肺癌細胞株に導入し、CMTM6に関しては発現を確認し、また、ドキシサイクリンでのCMTM6発現を阻害することができた。CMTM7,CMTM4に関しても行っているが、十分な成果が得られていない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究ではEGFR遺伝子変異とCMTMとの関係を解明するには至っていない。最近になり肺癌の予後予測因子としてCMTM6が報告された。CMTM6の発現が低下が短い生存期間と関連しているという報告である。CMTMは免疫チェックポントPD-1発現の調節についても報告されている。これからも癌との関係で注目されていく分子と思われる。我々の結果もCMTM分子群の中でCMTM6がEGFR遺伝子変異肺癌との関係が強いことが窺える結果であった。解析途中ではあるが、こういった背景からその結果が解明されると注目されることと思われる。治療薬の開発につながる可能性もある。
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