研究課題/領域番号 |
19K08612
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
内海 裕文 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00773855)
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研究分担者 |
谷端 淳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00508426)
橋本 典生 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00771742)
荒屋 潤 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90468679)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 閉塞性肺疾患 / サルコペニア / COPD / Parkin / マイトファジー / ROS産生 / ミトコンドリア異常 |
研究開始時の研究の概要 |
健常者に比べCOPD患者における運動耐容能と身体活動性は低下しており、COPD患者死亡の最も重要な危険因子となることも報告されている。その低下の原因としてサルコペニア が注目されている。COPD患者におけるサルコペニア病態の詳細な解明は、サルコペニア及び身体活動性の低下を予防し、さらにCOPD患者の死亡率を低下させる新規治療法の開発のための知見が得られる可能性が高いと考えられる。そのためサルコペニア病態の解明は、今後のCOPD治療を考えるうえでも大変重要である。
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研究成果の概要 |
ParkinをKDした筋管は、CSE刺激でコントロールと比べ有意にROS増加、筋管萎縮、p62、TOMM20、MuRF-1上昇を認めたが、Parkinの過剰発現とMuRF-1のKDによりCSE刺激の影響は予防された。PKOマウス喫煙群の筋重量とミオシン重鎖の発現量はWTマウス喫煙群より顕著に減少しており、筋組織では4HNEとp62、Tomm20染色の有意な増強を認めた。 以上より、COPD合併サルコペニアでは、不十分なParkin介在性マイトファジーによるROS産生と、それに伴うMuRF-1活性化が筋萎縮を引き起こす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COPDの死亡リスク因子は身体活動性の低下であり、サルコペニアが関与しているが、サルコペニアの発症予防や治療薬はまだない状態である。COPD患者の骨格筋では活性酸素種(ROS)が増加し、ミトコンドリア障害が示唆されており、本研究では、COPD合併サルコペニアでは、不十分なParkin介在性マイトファジーによるROS産生と、それに伴うMuRF-1活性化が筋萎縮を引き起こす可能性が示唆された。本研究の成果が今後のCOPD合併サルコペニアの予防薬の開発に繋がる可能性があると考えられる。
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