研究課題/領域番号 |
19K08613
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
権 寧博 日本大学, 医学部, 教授 (80339316)
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研究分担者 |
清水 哲男 日本大学, 医学部, 准教授 (00339326)
伊藤 亮治 公益財団法人実験動物中央研究所, 実験動物研究部, 室長 (60425436)
丸岡 秀一郎 日本大学, 医学部, 准教授 (80599358)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 気管支喘息 / IL-33 / TSLP / 好酸球 / 気道過敏性 / ヒト化マウス / ステロイド / IgE / ハウスダスト / 喘息 / ステロイド抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は,実験動物中央研究所と共同してヒトIL-3/GM-CSF/IL-5を遺伝子導入したNOG ヒトIL-3/GM-CSF/IL-5Tgマウスを作製し,ヒト好酸球を血液細胞として持つマウスを作製した。我々はこのマウスに,ヒトIL-33を気道に投与し気道にヒト好酸球が浸潤することで気道リモデリングや気道過敏性などの喘息の特徴を有するヒト化喘息マウスモデルを構築した。本研究では新たなヒト化マウス喘息モデルを利用して,重症喘息研究における重要なテーマであるステロイド抵抗性を有するヒト化マウス喘息モデルを作製することを試みる。
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研究成果の概要 |
NOGマウスをベースとし,ヒト化IL-3 / GM-CSF / IL-5を遺伝子導入したマウス(ヒト化マウス)を作製し,ヒトIL-33とTSLPを経気道的に投与すると気道のヒト好酸球の増加が認められた。デキサメサゾンの投与は,IL-33とTSLPの共刺激によるヒト好酸球浸潤を抑制しなかった。ハウスダストアレルゲン(Der-p2)特異的な合成ヒト化IgE抗体をヒト化マウスに投与し受動感作を行った後,Der-p2で気道を刺激し,ヒト細胞成分を採取したところ,気道へのヒト好酸球の浸潤が生じることが確認され,また,メサコリンによる気道過敏性テストを行ったところ,気道過敏性の亢進が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界で初めてヒト化喘息マウスモデルを樹立した。ヒト・サイトカインやヒト・炎症細胞によって,好酸球炎症や気道過敏性という喘息の特徴を保持しアレルギー炎症を惹起できる,アレルギー性喘息やステロイド抵抗性の難治性喘息のヒト化マウスモデルを作製することに成功した。本研究成果は,今後,ヒト化マウスモデルを用いて新たな治療薬や検査方法を開発するために有用な研究モデルとなることが期待される。
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