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オートファジー基質p62を標的とした新しい悪性中皮腫治療法、診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K08616
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

篠原 義康  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60723509)

研究分担者 辻村 亨  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20227408)
佐藤 鮎子  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20419823)
結城 美智子  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60467587)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードオートファジー / p62 / LC3 / シスプラチン耐性 / 悪性中皮腫 / p62(SQSTM) / 抗がん剤抵抗性 / 細胞増殖
研究開始時の研究の概要

悪性中皮腫は予後不良な悪性腫瘍であり、有効な治療法の開発は進んでいない。一方、オートファジーは、細胞内の不具合な構成成分を分解する細胞内浄化機構であり、腫瘍における機能や役割が注目されているが、未だに明らかとなっていない。p62(SQSTM)は、抗癌剤耐性などに関わる多機能なシグナル分子(足場蛋白質)で、オートファジーを介して分解される蛋白質の一つとして知られている。本研究では、悪性中皮腫細胞においてp62に着目してオートファジーの機能や役割を解明し、新規治療法や新規診断法の開発に向けた検討を行う。

研究実績の概要

作製したシスプラチン耐性GFP-LC3発現悪性中皮腫細胞株(MM16-GFP-LC3-cis-R、MM56-GFP-LC3-cis-R、MSTO-211H-GFP-LC3-cis-R、ACC-Meso4-GFP-LC3-cis-R)とGFP-LC3発現悪性中皮腫細胞株(MM16-GFP-LC3、MM56-GFP-LC3、MSTO-211H-GFP-LC3、ACC-Meso4-GFP-LC3)のGFP-LC3を観察することで、細胞内のGFP-LC3(オートファゴソーム)を観察した。シスプラチン耐性GFP-LC3発現悪性中皮腫細胞株とGFP-LC3発現悪性中皮腫細胞株では、GFP-LC3(オートファゴソーム)の動態に著しい変化はなかった。また、シスプラチン耐性GFP-LC3発現悪性中皮腫細胞株とGFP-LC3発現悪性中皮腫細胞株のLC3蛋白質とp62蛋白質の発現量はウエスタンブロット法では、差がなかった。p62やオートファジーを抑制すると、細胞の増殖能の低下やシスプラチン抵抗性低下が引き起こされるが、悪性中皮腫細胞の悪性化の形質転換には、関与しない可能性が示唆された。しかし、興味深いことに、上皮細胞様の形態であるMM56-GFP-LC3、ACC-Meso4-GFP-LC3は、シスプラチン耐性(MM56-GFP-LC3-cis-R、ACC-Meso4-GFP-LC3-cis-R)になると紡錘形様の細胞に形態が変化した。癌の悪性化や抗癌剤抵抗性などにおいて、上皮間葉転換(EMT)が関わることが知られている。また、EMTが起こると細胞が上皮系細胞から紡錘形様の間葉系細胞に形態が変化する。今回、作製したシスプラチン抵抗性細胞ではEMTのような現象が起きているものと推測されるが、さらにEMTマーカーなどの解析が必要であると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-12-27  

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