研究課題/領域番号 |
19K08620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山谷 睦雄 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (60261640)
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研究分担者 |
西村 秀一 独立行政法人国立病院機構(仙台医療センター臨床研究部), その他部局等, 医長・室長 (50172698)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | C型ライノウイルス / ウイルス放出量定量化 / マクロライド / 炎症性サイトカイン / 気道上皮細胞 / PCR法 / 気管支喘息 / 慢性閉塞性肺疾患 / 鼻腔上皮細胞 / 気管上皮細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は以下の通りである。すなわち、遺伝子解析によって新規に分類されたC型ライノウイルスによる気管支喘息の増悪が報告されているが、ウイルス感染で変性を生じる細胞が見つかっていないため、気道上皮細胞からのウイルス放出量の定量化法が確立されておらず、気管支喘息患者の気道上皮におけるウイルス増殖亢進など、増悪に関連する病態は不明である。 本研究は、気管支喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の気管および鼻腔・副鼻腔の上皮細胞を用いたC型ライノウイルスの培養液放出量の定量化法、ウイルスの増殖および増殖に伴う炎症性物質合成などの病態と、薬剤によるウイルス増殖の制御法を検討する研究である。
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研究成果の概要 |
細胞表面の洗浄液中のウイルスRNAを測定する方法を用いて、ヒト鼻腔粘膜上皮細胞(HNE細胞)から放出されるC型ライノウイルス(RV-Cs)の定量法を確立した。プロトンATPase阻害薬のバフィロマイシンはRV-C03および炎症性サイトカインの放出量、酸性エンドソーム数を減少させた。この結果から酸性エンドソームを介したRV-Csの増殖経路が明らかになり、エンドソームpHを上昇させる薬剤のRV-Cs増殖抑制作用が示唆された。また、重症喘息発作の関係が報告されているRV-Cs感染受容体CDHR3遺伝子G/Aを有するHNE細胞および喘息症例のHNE細胞におけるRV-C03放出量の増加傾向を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でヒト鼻腔粘膜上皮細胞(HNE細胞)をフィルター膜に培養し、粘膜側の細胞表面を培養液で洗浄することによりHNE細胞から放出されたC型ライノウイルスを回収し、RNAを定量化してウイルス放出量を測定する方法を確立した。さらに、B型ライノウイルスと同様に、C型ライノウイルスにおいても酸性エンドソームが細胞質への侵入経路であることを明らかにした。C型ライノウイルスの感染は炎症性サイトカイン放出などを介して重症喘息発作に関係し、感染治療薬の開発が待たれる分野であるため、ウイルス放出量の定量化法や侵入経路が明らかになったことで今後の感染阻害薬の創薬開発につながると期待される。
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