研究課題/領域番号 |
19K08631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
中鉢 正太郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90464867)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | COPD / 肺気腫 / 肺癌 / 予防 / 喫煙 / マウス |
研究開始時の研究の概要 |
肺がんは慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に多くおこる重要な病気である。またCOPDの主な肺の異常である肺気腫はいったん起こると元には戻る部分は少ない。そこで肺がんと肺気腫の予防薬が期待されているが、両方の病気がどのように起こるかの機序が分かっていないため確立された予防薬がないのが実情である。 本研究の目的は肺気腫の進行及び、肺がんの発症の新規予防薬を探索することである。具体的には我々が確立した基礎研究基盤、肺癌で必要な手術をした肺の検体を用いCOPD・肺気腫と、肺がんに共通する病気が起こる機序の解明、予防薬の効果・作用機序の解明を行いたい。
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研究成果の概要 |
主に申請者が確立した喫煙曝露肺気腫・肺癌マウスモデルを用い喫煙に伴う肺気腫及び肺癌の形成にかかわる共通の機序として炎症の関与を明らかにし、抗炎症薬であるRoflumilastの肺気腫形成の抑制、抗炎症やMMP12発現、アポトーシスの抑制といった機序の解明、肺腫瘍及び肺癌の発症の抑制効果を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺癌は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の重要な併存症であり、合併した肺癌の予後は不良である。またCOPDの主病態である肺気腫は不可逆的であり、生命予後を改善する薬物治療の根拠は乏しい。そこで肺気腫・肺癌のChemopreventionが注目されているが、確立された予防薬がないのが現状である。本研究の成果により抗炎症薬、特にRoflumilastが肺気腫の進行抑制、肺癌の発症予防効果を持つ可能性が明らかにされた。さらなる研究の発展によりCOPD患者や喫煙者の予後改善に貢献できる可能性がある。
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