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カルパインをターゲットにした悪性中皮腫の新規治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 19K08633
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関兵庫医科大学 (2022-2023)
兵庫医療大学 (2019-2021)

研究代表者

田端 千春  兵庫医科大学, 薬学部, 教授 (90432393)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード中皮腫 / カルパイン / サイトカイン / 間質性肺炎 / 肺がん / 悪性中皮腫 / 血管新生
研究開始時の研究の概要

カルパインは、ほとんどの真核生物に存在し、スーパーファミリーを形成するCa2+によって活性化されるシステインプロテアーゼの総称である。また一部のペプチド結合を切断する限定分解を行い、基質機能や構造を調節するモジュレーターとして機能するプロテアーゼである。そのため、細胞増殖、細胞分化やアポトーシスとの関連を指摘されており、病態としては糖尿病、筋ジストロフィや各種がんとの関連が報告されているが、中皮腫との関連を示唆する報告はなく、研究代表者が世界で初めてカルパインと悪性中皮腫の関連を報告している。この研究成果を基盤にして、カルパインをターゲットにした中皮腫の新規治療法を開発を目指す。

研究成果の概要

研究代表者は以前、カルシウム依存性細胞内プロテアーゼであるカルパインを抑制することで間質性肺炎・肺線維症の進行を抑制することを報告した。それらの研究成果を、肺線維芽細胞と同様の間葉系細胞である中皮細胞の形質転換で発症する悪性中皮腫に応用し、カルパインによる悪性中皮腫細胞の増殖、細胞遊走及びアポトーシスに関する影響を詳細に解明するための基礎研究を現在遂行した結果、Angiopoietin1/Tie2 Systemを介した中皮腫細胞増殖抑制効果を実証した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、悪性中皮腫に対しては、世界的にもシスプラチン、ペメトレキセドと免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ(一般名:ニボルマブ)」以外の有効な抗がん剤に乏しく、また手術や放射線治療は治療抵抗性であるため、臨床上中皮腫の治療は非常に難渋している。そのため新規の抗がん剤の開発研究はわが国だけでなく世界的にも意義ある研究成果である。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A randomized phase III study of docetaxel alone versus docetaxel plus S-1 in patients with previously treated non-small cell lung cancer: JMTO LC09-01.2023

    • 著者名/発表者名
      Atagi S, Daimon T, Okishio K, Komuta K, Okano Y, Minato K, Kim YH, Usui R, Tabata C, Tamura A, Kawahara M.
    • 雑誌名

      Thorac Cancer.

      巻: 29 号: 29 ページ: 2941-2949

    • DOI

      10.1111/1759-7714.15080

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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