研究課題/領域番号 |
19K08649
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 近畿大学 (2021) 京都大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
松本 久子 近畿大学, 医学部, 教授 (60359809)
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研究分担者 |
伊藤 功朗 京都大学, 医学研究科, 准教授 (40447975)
小熊 毅 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50601324)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 閉塞性気道疾患 / 下気道細菌叢 / 重症喘息 / SE感作 / 喀痰症状 / microbiome / 混合性炎症 / 黄色ブドウ球菌 / 気流閉塞 / 2型炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
重症喘息の病態に真菌や細菌の下気道への定着が関与する可能性が示されつつある。本研究では、重症喘息例の下気道における細菌・真菌を検索し、微生物定着の有無と血清ペリオスチンを含めた炎症性サイトカイン・メディエーター、真菌や細菌成分への感作、免疫能や内因性ペプチドとの関係を検討する。縦走的、包括的検討により下気道の微生物が喘息の重症化に寄与する機序が明らかになれば、より良い重症喘息の管理につながると考えられる。
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研究成果の概要 |
喘息合併を含む気管支拡張症例における喀痰中黄色ブドウ球菌の検出は、菌由来エンテロトキシン感作を中心としたアレルギー性炎症や好酸球性炎症と関連した。一方でアレルギー性炎症と好酸球性炎症の分布は同一でないことも示された。重症喘息を含む閉塞性気道疾患例において、γ-Proteobacteria綱、Haemophilus属の喀痰内高占有は、好中球性炎症のみならず中等度までの好酸球性/2型炎症(混合性炎症)や喀痰症状と関連した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では重症喘息を含む閉塞性気道疾患例で、喀痰中Proteobacterium綱(G陰性桿菌)の検出は好中球性炎症と関係することが確認されたが、中等度までの好酸球/2型炎症も併存すること、強い好酸球性炎症例ではG陰性桿菌定着が少ないこと、喀痰症状にはG陰性桿菌と好酸球性炎症がともに寄与することを明らかにした。近年重症喘息のみならず、COPDや気管支拡張症でも末梢血好酸球数が管理指標の一つとなってきたが、本研究結果は末梢血好酸球数の解釈も含め、閉塞性気道疾患の長期管理において重要な知見になると考えられる。
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