研究課題/領域番号 |
19K08651
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山本 正嗣 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40542139)
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研究分担者 |
西村 善博 神戸大学, 医学部附属病院, 名誉教授 (20291453)
小林 和幸 神戸大学, 医学部附属病院, 特命教授 (50403275)
永野 達也 神戸大学, 医学研究科, 講師 (80624684)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | KIAA1462 / COPD / JCAD |
研究開始時の研究の概要 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は40歳以上の日本人の約9%程度が罹患している頻度の高い生活習慣病の一つである。近年行われたヒトゲノムワイド関連解析(GWAS)の結果、KIAA1462という遺伝子がCOPDと関連していることが報告された。本研究は、KIAA1462の遺伝子ノックアウト(KO)マウスを用いて、COPDにおけるKIAA1462の役割を明らかにするとともに、従来にない肺血管と肺胞壁構造を標的とした新規COPDの分子標的治療薬を開発することを目的としている。本研究は、COPDの分子生物学的病態のさらなる理解と、これら多くのCOPD患者の生命予後の改善に寄与することが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究はCOPDにおけるKIAA1462の役割を明らかにすることを目的としている。 まず、経気道的にKIAA1462遺伝子ノックアウト(KO)マウスにエラスターゼを投与してCOPDモデルマウスを作成したところ、気腫の程度を表す平均肺胞間距離は、KOマウスと野生型(WT)マウスで有意差を認めなかったが(p = 0.57)。KOマウスの微小血管密度はWTマウスよりも低い傾向があった(p = 0.056)。また、肺におけるVEGFとVEGFR-2の免疫染色における発現の違いはなかった。これらの結果は、KIAA1462がVEGFとは無関係の経路でCOPDの血管新生に関与していることを示唆していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに、COPDにおけるJCAD/KIAA1462の関与、作用機序を示す論文はなく、本研究はJCAD/KIAA1462とCOPDの直接的な関与を作用機序も含めて解析する世界で初めての研究であるとともに、肺血管と肺胞壁構造を標的とした新規治療薬の開発につながる世界で初めての研究である。
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