研究課題/領域番号 |
19K08652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
河野 弘 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任准教授 (30771571)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 線維細胞 / 一細胞遺伝子発現解析 / 肺線維症 / 一細胞遺伝子解析 / 細胞接着分子 |
研究開始時の研究の概要 |
特発性肺線維症は、きわめて予後不良な難治性疾患であり、その分子メカニズムの解明と新たな治療法の開発が求められている。骨髄由来の線維細胞は肺線維症の重要なエフェクター細胞とされるが、特異的な細胞表面マーカーが見つかっておらず生体内での解析が困難であった。最近私たちは、フローサイトメトリーを用いた肺線維細胞の新たな単離方法を開発した。本研究では肺線維細胞の一細胞遺伝子解析を行い、線維細胞の新しい機能的亜集団の同定、線維細胞特異的な細胞表面マーカーの同定、線維細胞の分化調節因子の同定を行う。本研究の成果は、肺線維症に対する新たな疾患バイオマーカー、及び新規分子標的治療薬の開発につながるものである。
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研究成果の概要 |
本研究では、肺線維細胞の一細胞遺伝子解析を行い、線維細胞の新しい機能的亜集団の同定、線維細胞特異的な新規細胞表面マーカーの同定、線維細胞の分化調節因子の同定を行い、線維細胞制御に基づく新たな抗線維化薬の開発へ発展させることを目的とした。 肺線維症モデルにおいて、独自に開発した手法で線維細胞を含む細胞集団を分取し、一細胞RNA-seqを行った結果、マクロファージ集団の中にコラーゲン遺伝子を発現する亜集団を同定した。同亜集団特異的に発現する細胞表面マーカーとして細胞接着分子を同定し、その発現動態を明らかにした。今後は同定した接着分子の機能解析を進め、治療応用を目指した研究へと展開する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コラーゲン遺伝子を発現するマクロファージ亜集団は線維細胞を含む可能性が高く、本研究成果は線維細胞特異的マーカーの同定につながる。その後の詳細な線維細胞の機能解析により、肺線維症に対する新たな治療標的分子を同定しうる点で意義、重要性が高いと考えられる。
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