研究課題/領域番号 |
19K08658
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
柴田 陽光 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60333978)
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研究分担者 |
黒谷 玲子 山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (00453043)
井上 純人 山形大学, 医学部, 講師 (70466621)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | COPD / 喫煙 / ホモシステイン / 小胞体ストレス / COPD / 慢性閉塞性肺疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はタバコ煙長期曝露による生活習慣病である慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態には、高ホモシステイン血症によりもたらされる過剰な小胞体ストレスが関連していることをマウスや肺胞上皮細胞株を用いて基礎的に検討し、高ホモシステイン血症に対する治療介入がCOPD進展の予防になるかどうかを検討する。
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研究成果の概要 |
A549細胞(ヒト肺胞上皮細胞株)をホモシステインとともに培養し、タバコの煙抽出物(CSE)に曝露した。処置によりアポトーシスが生じ、さらにCSEで増強した。小胞体(ER)ストレスマーカーのタンパク質発現レベルも有意に増加した。ビタミンB12と葉酸の補給にてホモシステインを減少させるとERストレスマーカーの改善が観察された。動物実験ではマウスに高ホモシステイン血症を生じさせて状態でタバコ煙曝露を施すと、肺気腫化が増強した。以上から喫煙による肺気腫形成には、高ホモシステイン血症を介するERストレス増強が関連していることが示された。doi: 10.1038/s41598-022-16767-2
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって喫煙曝露によるCOPD(肺気腫)の形成には、高ホモシステイン血症に起因する小胞体ストレスが重要であることが示された。葉酸やビタミンB12はホモシステイン血症を改善させることが知られており、これらはCOPDの進展を抑制する効果も期待される。また、さらに強力な小胞体ストレス阻害剤の開発はCOPDに対する新たな創薬に発展する可能性がある。本研究の成果は、その足掛かりになるものと言えるだろう。
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