研究課題/領域番号 |
19K08676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 規利 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90716052)
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研究分担者 |
前田 佳哉輔 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00836306)
丸山 彰一 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10362253)
古橋 和拡 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (50835121)
勝野 敬之 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (60642337)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | miRNA / リポソーム / 敗血症 / 腎線維化 / マイクロRNA / 核酸医薬 / エクソソーム / 脂肪由来幹細胞 / Exosomes |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症は、全世界的にみても死亡率が高い重篤な疾患である。また新たな治療法の開発は遅れ、生存率の改善は停滞している。我々はToll like receptorシグナルをmiRNAによって制御するといった、新しいアプローチによる治療を報告してきた。一方で幹細胞由来のエクソソームには、炎症性疾患における治療効果が報告されており、今回は低血清培地型脂肪由来幹細胞のエクソソームを用いて、我々が見つけ出したmiRNAを敗血症モデルマウスに投与して、治療効果の上乗せが可能かどうか、検証を行う。
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研究成果の概要 |
我々は先行研究において敗血症モデルマウスに対して、miR-146a発現プラスミドを全身投与した際に、主に脾臓に取り込まれ、高サイトカイン血症を抑制、生存率を改善させる事に成功してきた。 今回我々は、敗血症治療のターゲットとして、脾臓に注目し脾臓への局所注射での治療効果を検討した。投与後の核酸の多くが脾臓、特にマクロファージに取り込まれる事がわかった。腎障害、肝障害などの臓器障害に保護的に働いた一方で生存率を改善させるには至らなかった。そこで対象疾患および治療的miRNAを変更し、葉酸腎症による腎線維化の抑制効果を検証し、一定の線維化抑制効果を確認するに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核酸医薬は、細胞治療や抗体医薬と異なり安価に合成できること、また一度治療に関わるプロトコールが完成すれば、疾患ごとに治療ターゲットを変えて、核酸を載せ替えることで、プラットフォームの汎用性が高いことが特徴である。昨今のSARS-CoV-2感染の病態に、SIRSといった全身性の高サイトカイン血症の関与がうたわれているが、我々の既報から、SepsisによるSIRSの治療ターゲット臓器として脾臓をあげている点は新しく、今後議論が広まることを期待している。またリポソームと成熟miRNAによる治療実験の報告は散見されるが、知見を蓄積していく必要があり、本研究もそれに役立てて行きたい。
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