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抗アミノ酸療法を用いた多発性嚢胞腎の治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 19K08687
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関杏林大学

研究代表者

木村 徹  杏林大学, 医学部, 講師 (30433725)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード常染色体優性多発性嚢胞腎 / アミノ酸トランスポーター / アミノ酸 / 多発性嚢胞腎
研究開始時の研究の概要

常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)は腎臓嚢胞形成が特徴で、最終的に透析を伴う末期腎不全になる場合が多い。またADPKDは腎臓のみならず、肝臓、脳硬膜、膵臓などにも嚢胞を併発する場合がよくみられるが、その詳細は理解されていない。本研究計画では、嚢胞組織でのアミノ酸輸送経路を解明し、それをターゲットとする嚢胞形成抑制薬の開発につなげる研究を行う。

研究成果の概要

常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)は腎臓嚢胞形成が特徴で、最終的に透析を伴う末期腎不全になる場合が多い。必須アミノ酸の1つであるロイシンは、mTOR 系を活性化すること、嚢胞形成過程にはmTORを介した細胞増殖が起こることが知られている。
本研究で、分岐アミノ酸(BCAA)投与が腎嚢胞を悪化させることを見出した。また、腎臓における嚢胞形成が特徴である常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)やそのモデルマウスにおいて、嚢胞形成部位にアミノ酸輸送体LAT1が高発現することを明らかにした。さらにBCAA投与により肝嚢胞も悪化することから、ある種のアミノ酸輸送体が関与することが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ADPKDは遺伝性の疾患のなかでも発症頻度が高く、約4000人に1人が患っていると推定されている。ADPKDは透析導入患者の約10%を占める遺伝性疾患で、特異的な治療法はなかった。近年、バソプレシン受容体拮抗薬であるトルバプタンが、腎嚢胞増大と腎機能低下を抑制することが示された。しかしながら、トルバブタンで治癒するわけでなく、さらなる治療法の開発が待たれている。
ADPKDの治療法は、トルバプタン以外確立されたものはなく、新規治療薬の開発が待たれるが、その研究は緒に就いたばかりである。本研究計画が進めば、ADPKDの新たな治療法確立につながり、社会に対して大きな貢献をもたらすことは間違いない。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Urate Transport <i>via</i> Paracellular Route across Epithelial Cells2019

    • 著者名/発表者名
      Kimura T, Tsukada A, Fukutomi T, Ichida K, Ohtsuki S, Sakurai H.
    • 雑誌名

      Biological & Pharmaceutical Bulletin

      巻: 42 号: 1 ページ: 43-49

    • DOI

      10.1248/bpb.b18-00505

    • NAID

      130007542224

    • ISSN
      0918-6158, 1347-5215
    • 年月日
      2019-01-01
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Rescue of tight junctional localization of a claudin-16 mutant D97S by antimalarial medicine primaquine in Madin-Darby canine kidney cells2019

    • 著者名/発表者名
      Marunaka K, Fujii N, Kimura T, Furuta T, Hasegawa H, Matsunaga T, Endo S, Ikari A
    • 雑誌名

      Sci Rep

      巻: 9 号: 1 ページ: 9647-9647

    • DOI

      10.1038/s41598-019-46250-4

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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