研究課題/領域番号 |
19K08692
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
勝野 敬之 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (60642337)
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研究分担者 |
丸山 彰一 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10362253)
坪井 直毅 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50566958)
伊藤 恭彦 愛知医科大学, 医学部, 教授 (60402632)
三嶋 秀行 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70520881)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血栓性微小血管症 / 血栓性血小板減少性紫斑病 / 溶血性尿毒症症候群 / 抗リン脂質抗体症候群 / 強皮症腎クリーゼ / 膠原病 / 補体 / 糖鎖異常 |
研究開始時の研究の概要 |
血栓性微小血管症(TMA)は腎予後、生命予後ともに不良な難治性病態であるが、早期診断法や治療法は確立されていない。申請者らは腎障害モデルにおいて、補体活性化が腎障害を増悪させることを見出してきた。近年、Glycocalyxによる血管内皮の恒常性維持作用が注目されている。本研究では、「二次性TMAでは糸球体内皮細胞上のGlycocalyxの発現が低下し、それにより補体活性化が惹起され腎障害が増悪する」という仮説を検証する。本研究を通して、TMAの早期診断や治療標的の同定につながる新たな知見を見出すことを最終目標とする。
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研究成果の概要 |
血栓性微小血管症(TMA)の実態を調査するため、日本腎臓学会による腎生検レジストリー(J-RBR)のデータを活用した横断研究を実施した。2007年から2017年の10年間で38,495例の腎生検症例が登録されており、そのなかでTMAと診断された症例は152症例(0.39%)であった。TMAの基礎疾患としては、溶血性尿毒症症候群(HUS)/血栓性血小板減少性紫斑病(TTP) 16.4%, 膠原病 17.1% 薬剤性16.4 %が多い結果であった。小児・成人・高齢者の比較では、高齢者で有意に腎機能が低下しており、糖尿病や高血圧などによる潜在的な内皮障害がTMA病態を促進させて可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TMAの原因は多彩であり、その病態解明が必要である。研究では薬剤性や膠原病関連TMAが多く存在することが明らかとなった。近年、悪性腫瘍や膠原病の治療分野において分子標的薬は目覚ましい進歩を遂げ、適応疾患が拡大している。しかし使用頻度の増大を背景に、薬剤性TMAによる腎障害の報告が明らかに増加しており、治療レジメの変更を余儀なくされる症例も少なくない。二次性TMAのコホート研究では、腎予後および生命予後とも不良であった。二次性TMAの早期診断法や治療法の開発が今後も必要である。
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