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ポドサイトにおけるTRPV2の役割

研究課題

研究課題/領域番号 19K08698
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

矢尾板 永信  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00157950)

研究分担者 藤中 秀彦  独立行政法人国立病院機構新潟病院(臨床研究部), 臨床研究部, 臨床研究部長 (20447642)
片野坂 友紀  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (60432639)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2020年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードポドサイト / TrpV2 / 培養 / 腎臓 / 細胞傷害 / TRPV2 / 培養細胞 / ノックアウト / メカニカルストレス / ノックアウトマウス
研究開始時の研究の概要

慢性腎不全の主要な原因のひとつは腎臓の糸球体上皮細胞(ポドサイト)の傷害である。ポドサイトは、生理的な状態でも糸球体ろ過に関わる機械的ストレスを受け、特に病的な状態では、このストレスは増大し、更なる傷害をポドサイトにもたらす。この傷害過程の機序については、ほとんど明らかになっていない。本研究では、ポドサイトがどのようにメカニカルストレスを知覚するのかをTRPV2というメカニカルストレス感受性のチャネルに注目して検討する。そのため、生体内の形質示す培養ポドサイトとポドサイト特異的TRPV2ノックアウトマウスを用いて行う。

研究実績の概要

腎臓の糸球体上皮細胞であるポドサイトの傷害は慢性腎不全を惹き起こす主要な原因の一つと考えられている。ポドサイトがどのように傷害をもたらすストレスを感知し、対応しているかは明らかではない。細胞が侵害刺激を感知する陽イオンチャネルの多くは、Transient Receptor Potential (TRP)スーパーファミリーに属する。この中で、Trpv1, Trpv2, Trpv3, Trpvm6を様々な組織での発現量を調べたところ、TRPV2が糸球体に特異的に高発現していることを見出した。ポドサイト初代培養細胞を用いた遺伝子発現、腎組織を用いた免疫染色で検討したところ、糸球体の中でもポドサイト、特にポドサイトの足突起に局在することを見出した。
TRPV2の生理的役割、慢性腎不全での役割を明らかにするために、培養ポドサイトでの検討とノックアウトマウスの作成を行った。その結果、培養細胞では、分化形質を培養でより良く安定して再現するための培養条件の検討を行い、TRPチャネルを介して細胞が反応しうるかどうかをみるために、TRPV1-3を活性化するジフェニルボリン酸2-アミノエチルと低浸透圧刺激で細胞内Caイオンの濃度変化を調べた。その結果、有意な細胞内Caイオンの濃度変化を認め、TRPV2が関わっている可能性が示された。ノックアウトの作成では、loxPを挿入したTRPV2の遺伝子改変マウスの精子を得て、体外受精を行い、ポドサイト特異的に発現するNphs2-CreERT2と掛け合わせ、双方の遺伝子を持つマウスを得た。しかしながら、単離糸球体でのCrericombinaseの発現量が十分ではなく、ポドサイトのTRPV2の有意な発現量の低下を認めることができなかった。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Distinct differences between cultured podocytes and parietal epithelial cells of the Bowman's capsule.2020

    • 著者名/発表者名
      Oyama Tomizo、Yaoita Eishin、Yoshida Yutaka、Ikarashi Ayako、Fujinaka Hidehiko
    • 雑誌名

      Cell and Tissue Research

      巻: - 号: 3 ページ: 581-591

    • DOI

      10.1007/s00441-020-03170-4

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書 2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] マクロファージによる培養ポドサイト障害2020

    • 著者名/発表者名
      矢尾板永信、土肥浩太郎
    • 学会等名
      第63回日本腎臓学会学術総会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] ポドサイトにおけるTRPV22019

    • 著者名/発表者名
      矢尾板永信、吉田豊
    • 学会等名
      第62回日本腎臓学会学術総会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-12-27  

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