研究課題/領域番号 |
19K08723
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
前田 佳哉輔 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00836306)
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研究分担者 |
丸山 彰一 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10362253)
古橋 和拡 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (50835121)
勝野 敬之 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (60642337)
小杉 智規 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90584681)
加藤 規利 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90716052)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ポドサイト |
研究開始時の研究の概要 |
ポドサイトの機能不全は慢性腎臓病の進展に中心的な役割を担う。我々は、カルシウム/カルモジュリン依存性キナーゼIV(CaMK4)の活性化が、①ループス腎炎におけるポドサイト障害の原因の一つであること、②細胞骨格の制御を介したポドサイト障害と免疫複合体沈着・半月体形成に関与する知見を得た。 また、本研究では難治性腎疾患(進行性半月体形成性腎炎、治療抵抗性ネフローゼ症候群)への治療応用を見据え、①ポドサイト内のCaMK4シグナルを介した半月体形成・糸球体硬化の分子機構の解明、②CaMK4をターゲットとした半月体形成性腎炎・難治性ネフローゼ症候群のポドサイト特異的新規治療法の開発をめざす。
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研究成果の概要 |
難治性ネフローゼ症候群である巣状分節性糸球体硬化症におけるCaMK4の役割の解明と、ポドサイト特異的治療の開発にとりくんだ。ポドサイト特異的CaMK4欠損マウスを使用した結果などからポドサイト内のCaMK4がポドサイト細胞死に関与し、より蛋白尿を誘導することが示された。CaMK4阻害薬を使用したポドサイト指向性ナノ粒子は、ナノ粒子なしの投与時より明らかな有効性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年増加している慢性腎臓病は、心血管系の病気のリスクを上昇させ、進行に伴い維持透析療法が必要になる。その進行予防にはポドサイト(糸球体上皮細胞)の恒常性の維持も重要な要素となる。本研究では、不可逆性のポドサイト傷害をおこす難治性ネフローゼ症候群の進展にCaMK4が重要であることが示され、ポドサイト指向性ナノ粒子の可能性を示すことができた。
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