研究課題/領域番号 |
19K08724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
金崎 雅美 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (30402720)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 腎臓病 / 糖鎖修飾 / 糖尿病性腎症 / 肥満関連腎臓病 / 絶食 / 糖尿病性腎臓病 / 脂肪毒性 / 栄養 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国における透析導入原疾患1位である糖尿病性腎症(DKD)の克服は急務な研究課題である。DKDは高血糖に起因した細胞内代謝異常が一成因となるがその詳細はわかっていない。本研究では、細胞内タンパク質に対するO-GlcNAc修飾の腎臓におおける生理的役割、ならびに、DKD病態とのかかわりを検討することで、O-GlcNAc修飾を標的とした新規DKD治療の可能性を探索する。
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研究成果の概要 |
肥満患者数の増加に伴う肥満関連腎臓病や糖尿病性腎症の有病率の増加は解決すべき我が国の喫緊の課題の一つである。本研究では、タンパク質の翻訳後修飾の一つであるO-GlcNac修飾の腎臓での生理的役割を解明し、その制御が新たな腎臓病治療標的となりえるかを検討した。結果、腎近位尿細管細胞におけるO-GlcNac修飾は同細胞における絶食時の脂肪酸燃焼を介したATP産生に不可欠であること、そしてその異常が肥満や糖尿病状態での腎障害の病態に寄与することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満患者数の増加に伴う腎臓病患者数の増加に対する新たな治療法が求められている。本研究では、腎臓におけるO-GlcNac修飾が腎臓におけるエネルギー代謝の中枢を担うメカニズムであり、その異常が肥満や糖尿病を背景とする腎臓病の発症進展に寄与することが明らとなった。今後の研究の発展により、O-GlcNac修飾を標的とした新規腎臓病治療の開発が期待される。
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