研究課題/領域番号 |
19K08735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
本島 英 東海大学, 医学部, 准教授 (80468636)
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研究分担者 |
松阪 泰二 東海大学, 医学部, 教授 (50317749)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ネフロン発生 / エリスロポエチン産生細胞 / 腎間質前駆細胞 / Foxc1 / Foxc2 / ネフロン前駆細胞 / 貧血 / 腎発生 / フォークヘッド転写因子 / 前駆細胞 / Foxc1/2 / ストローマ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、①ネフロン前駆細胞(NP)と間質前駆細胞(SP)に発現する Foxc1/2の機能をNPとSPで分離すること、② Foxc1/2が制御するNP維持に必須の因子を同定することを目的とする。 ①を遂行するためにFoxc1/2をNP、もしくはSPでコンディショナルノックアウトし、NPの表現型に及ぼす影響を検討する。②については、Foxc1/2を欠失したNPとSPを単離し、正常と遺伝子発現プロファイルを比較しFoxc1/2の制御下にある遺伝子を同定、腎オルガノイドで機能解析を行う。 以上により、ネフロン発生のメカニズムがより詳細に記述されると同時に、腎再生研究への貢献も期待される。
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研究成果の概要 |
本研究により、腎発生に重要な転写因子であるFoxc1とFoxc2(Foxc1/2)は、ネフロン前駆細胞を維持すると同時に、腎間質前駆細胞の分化にも寄与することが示唆された。シングルセルレベルでの遺伝子発現解析により、Foxc1/2がネフロン前駆細胞ではFgf20やFrem1、腎間質前駆細胞ではFoxd1やSall1といったそれぞれの分化に必須の因子の発現誘導を行い、腎発生を制御することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Foxc1とFoxc2(Foxc1/2)は、腎発生に必須の転写因子であることは知られていたが詳細は不明であった。本研究により、Foxc1/2がネフロン前駆細胞とその周囲の腎間質前駆細胞の分化を制御していることが明らかになった。シングルセルRNA-seq解析により、それぞれの分化経路やFoxc1/2によって発現調節される遺伝子も判明した。これらの研究成果は腎再生や腎治療への応用が期待される。
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