研究課題/領域番号 |
19K08745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
吉沢 隆浩 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 助教 (40713392)
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研究分担者 |
古庄 知己 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (90276311)
水本 秀二 名城大学, 薬学部, 准教授 (40443973)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 疾患モデル動物 / 筋拘縮型エーラス・ダンロス症候群 / Chst14 / 筋拘縮型エーラス・ダンロス症候群(mcEDS) / デルマタン硫酸 / エーラス・ダンロス症候群 / Chst14遺伝子欠損マウス / エーラスダンロス症候群 / 筋拘縮型エーラスダンロス症候群(mcEDS) / 皮膚病変 |
研究開始時の研究の概要 |
筋拘縮型エーラスダンロス症候群(mcEDS)は、信州大学医学部から報告されたCHST14遺伝子の変異を原因とする疾患で、重篤な皮膚症状を呈する。現在、mcEDSの病態メカニズムは不明な点が多く、治療法開発には至っていない。 病態メカニズムや治療法を明らかにするためには、その疾患に適したモデル動物が必要になる。本研究では、申請者が開発したChst14 KOマウスを用いて、本疾患のモデル動物を確立する。さらに、皮膚組織の構造・血液凝固・炎症・細胞増殖の解析や、原因組織の探索を行い、将来的な治療標的を絞り込む。 本研究により、mcEDSの病態の理解および新規治療法の開発に貢献することが期待される。
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研究成果の概要 |
筋拘縮型エーラス・ダンロス症候群(mcEDS)は、CHST14遺伝子の変異によってデルマタン硫酸(DS)の欠損を生じる疾患で、重篤な皮膚症状を呈する。 mcEDSの疾患モデル動物としてChst14遺伝子欠損マウス(Chst14 KO)を解析したところ、コラーゲン線維束や細線維の構造変化、力学的脆弱性、創傷治癒遅延などの患者と類似の皮膚の表現型を認めた。また、Chst14 KOの皮膚線維芽細胞では、増殖と遊走が低下した。 以上の結果から、Chst14遺伝子は、細胞外マトリックスの構造や強度と、細胞の増殖や遊走といった皮膚機能に影響することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、Chst14 KOがmcEDSの皮膚症状の疾患モデル動物として有用であることが示された。また、Chst14遺伝子やDSが、細胞外マトリックスの構造と強度の維持や、皮膚線維芽細胞の増殖と遊走に関与することが示唆され、mcEDSの病態メカニズム解明の糸口となることが期待された。
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