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1細胞遺伝子発現解析によるメラノーマ細胞の増殖及び免疫関連分子間の関係性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K08752
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

宇原 久  札幌医科大学, 医学部, 教授 (40201355)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードシングルセルシークエンス / 悪性黒色腫 / バーコード / 次世代シークエンス / MAPK経路 / MAPK / シングルセルRNA-Seq / メラノーマ / 免疫チェックポイント
研究開始時の研究の概要

本研究は、新鮮組織のメラノーマ細胞あるいは腫瘍細胞以外の浸潤細胞1個ずつについて、細胞由来のRNAをバーコード付きビーズに付着させ、次世代シークエンサーで約17000の遺伝子群の発現を1細胞ごと(1回の操作で7000個)に網羅的に検証(包括的シングルセル解析)する。まず、腫瘍細胞における細胞増殖関連分子とHLAやPDL1などの免疫関連分子の発現の関係性を明らかにする。さらに、腫瘍細胞に加えて腫瘍内浸潤免疫細胞についても遺伝子発現からサブグループ化して治療前後の変化を検証する。これらの細胞の関係性が横断的に評価できれば、耐性機序の解明と治療薬選定に有効な情報取得につながると考える。

研究成果の概要

悪性黒色腫5例とメルケル細胞がん1例の手術検体について検討した。1例では、メラノーマ細胞は大きく5つのグループ(クラスター)に分けられ、2つのクラスターでは腫瘍細胞はMAPK系とHLAクラスIが高発現し、クラスIIとPD-L1の発現が少ないことを示している等の関係性が明らかになった。残りの5症例については細胞分離の段階で得られた細胞量が少ない、あるいはPCRの段階で次世代シークエンスに進める質が確保できず、微小ウエル内へのメラニン色素の沈降により酵素反応が進まない等の問題が発生した。フィルターなどを用いた対応を行ったが安定した手技が現時点では確率できていない。

研究成果の学術的意義や社会的意義

腫瘍組織には不均一性が存在するため、組織の塊を対象とした研究では平均化されたデータしか得られず、重要なサブグループの所見が埋もれてしまう可能性がある。本研究では完全に手技の確立に至らなかったが、1例において、腫瘍細胞におけるMAPK、AKT/PI3K関連の細胞増殖関連分子とHLAやPD-L1などの免疫関連分子の発現の関係性を明らかにすることができ、今後の研究の発展につながる糸口は見いだせたと考える。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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