研究課題/領域番号 |
19K08753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
浅井 純 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50438222)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 乳房街パジェット病 / がんオルガノイド / 乳房外パジェット病 |
研究開始時の研究の概要 |
乳房外パジェット病は主に外陰部に発生する皮膚癌の一つである。乳房外パジェット病の多くは緩徐に進行し、表皮内癌の間に切除することができれば根治可能である。しかしながら遠隔転移を生じた進行期乳房外パジェット病では有効な治療法は確立されておらず、様々な化学療法のレジメンが試験的に試されたり、放射線療法が試されたりしているが、治療に難渋することが多い。そこで本研究は、乳房外パジェット病に関する基礎研究を可能とするし、新たな治療法開発への足がかりとするために、がんオルガノイド三次元培養をいう新技術を用いて、乳房外パジェット病組織からがんオルガノイドを採取、培養、解析する予定である。
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研究成果の概要 |
乳房外パジェット病13症例よりがんオルガノイドの分離を試み、5例でがんオルガノイドの分離に成功した。このうちの2例では作成された担がんマウスより摘出した腫瘍組織を用いてがんオルガノイドを再度分離することに成功し、マウスを用いて継代することが可能であった。がんオルガノイドの至適培養条件を検討した結果、Heregulin-β1を培地に添加するとがんオルガノイドの増生が促進されることが判明した。継代に成功した2例のがんオルガノイドを用いて抗がん剤を用いた薬剤感受性試験を行った。2例のうちの片方ではドセタキセルに対する感受性を認めたが、もう片方ではドセタキセルによる増殖抑制効果はわずかであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、世界で初めて乳房外パジェット病からのがんオルガノイドの分離、継代に成功した。本研究により樹立されたがんオルガノイドを用いることで、乳房外パジェット病の病態解明や新たな治療開発の足がかりとなることが期待される。
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