研究課題/領域番号 |
19K08760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
門野 岳史 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80292910)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 悪性黒色腫 / PD-1 / CTLA-4 / ブレオマイシン / 免疫チェックポイント阻害薬 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬にDNA障害性の抗腫瘍薬であるブレオマイシンを併用し、抗腫瘍効果に加えてneoantigenを誘導することで免疫チェックポイント阻害薬と相乗的に作用し、悪性黒色腫に対する治療効果を高める手法を探索する。B16悪性黒色腫細胞をマウス背部に皮内注射するモデルを用い、腫瘍が形成された段階で、抗PD-1抗体もしくは抗CTLA-4抗体を腹腔内に投与する。それに加えて腫瘍局所にブレオマイシンを注入し、治療効果について観察する。更に、腫瘍病変への炎症細胞浸潤やPD-L1およびPD-L2の発現、サイトカインなどの発現や産生などについて検討し、機序の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
悪性黒色腫はホクロ由来の皮膚がんで、容易に転移し予後が悪い。本研究ではマウスの悪性黒色腫モデルを用いて、がん免疫を高める免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体に抗がん剤の一種でDNA障害性の強いブレオマイシンを併用したところ、悪性黒色腫の成長速度が低下することが分かった。また、その機序として腫瘍局所への細胞浸潤と炎症性サイトカインの増加が考えられ、更に所属リンパ節も増大し、腫瘍局所に移行するT細胞が増加していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性黒色腫は容易に転移し予後が悪い皮膚がんである。近年、がん免疫を高める免疫チェックポイント阻害薬や特定の遺伝子異常を標的とする分子標的薬が登場し、従来よりも生存率が向上したが、未だ十分とは言えない。本研究では、マウスの実験ではあるが、免疫チェックポイント阻害薬による治療にDNA障害性の強い抗がん剤であるブレオマイシンを併用することで、免疫チェックポイント阻害薬単独治療の場合よりも悪性黒色腫の成長速度が低下することが分かり、人への応用が期待できる。
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