研究課題/領域番号 |
19K08773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
高石 樹朗 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (10303223)
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研究分担者 |
佐野 栄紀 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (80273621)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 皮膚 / 表皮 / 角化細胞 / RNAスプライシング / スプライソソーム / 表皮角化細胞 / スプライシング / 増殖 / 分化 / 増殖・分化 / 核タンパク質 / spliceosome |
研究開始時の研究の概要 |
Ahed (Attenuated hematopoietic development)は、血球の増殖・分化に重要な働きを担う遺伝子として同定された。我々は表皮におけるAhedの役割を明らかにする目的で、表皮特異的Ahed欠損マウスを作成した。結果として、Ahed欠損は、表皮角化細胞の増殖・分化に異常をきたすことを見いだした。しかしながら、Ahedの分子機能は依然不明であるため、これを明らかにすることを目的として研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究ではAhedの分子機能を明らかにするために、免疫沈降法と質量分析によりAhedと相互作用するタンパク質を単離した。結果として、スプライソソームタンパク質を含む複数の核タンパク質が単離された。In vitroタンパク質合成と免疫沈降法によりスプライソソームタンパク質がAhedと直接相互作用することが確認された。AhedがRNAスプライシングに関わることは、完全長cDNA-seqにより検討された。Ahed欠損角化細胞では、特有のスプライシングアイソフォームが見出された。本研究結果は、新規のスプライシング制御因子であるAhedは細胞の生存・増殖に欠くことのできない役割を担っていることを示す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりAhedは新規のRNAスプライシング制御因子であることが明らかになった。Ahedは多様な臓器で発現していることが明らかになっているので、表皮、造血細胞のみならず様々な細胞系譜で重要な役割を担っていることが示唆される。近年がんをはじめとする様々な疾患にスプライシング関連因子の遺伝子変異が見つかっている。データーベースによれば、いくつかのがんでAhedの遺伝子変異が見つかる。更なる研究により、がんにおけるAhedの関わりが明らかとなれば社会的意義は大きいと考えられる。
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