研究課題/領域番号 |
19K08776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
寺林 健 大分大学, 医学部, 助教 (40452429)
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研究分担者 |
橋本 悟 大分大学, 理工学部, 客員研究員 (60352150)
石崎 敏理 大分大学, 医学部, 教授 (70293876)
花田 克浩 大分大学, 医学部, 助教 (90581009)
赤嶺 孝祐 大分大学, 医学部, 助教 (60799435)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 慢性炎症性皮膚疾患 / アトピー性皮膚炎 / ケラチノサイト / アクチン細胞骨格 / SWI/SNF / 皮膚恒常性 / ROCK / アトピー / TSLP |
研究開始時の研究の概要 |
アトピー性皮膚炎は増悪と寛解を繰り返す掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、ケラチノサイト由来のサイトカインTSLPの過剰発現が本疾患の発症・悪化要因の1つである。しかしながら、アトピー性皮膚炎治療につながるTSLPの抑制機構に迫る研究はこれまでなされていない。申請者はセリン・スレオニンキナーゼROCKがTSLP発現を制御しており、この機構の喪失がアトピー性皮膚炎の発症をにつながることを見出している。本研究課題では、ROCKによるTSLP発現制御機構を明らかにし、ROCK経路を標的とした抗炎症・抗アレルギー薬とは異なる新規アトピー性皮膚炎治療薬の開発基盤を構築することを目的とする。
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研究成果の概要 |
表皮基底細胞特異的ROCKノックアウトマウスは、TSLPなどの炎症性サイトカインの発現が亢進しておりアトピー性皮膚炎様の症状を呈する。培養ケラチノサイトにおいてもTSLPの発現亢進が見られることから、この発現制御機構の解明を試みた。RNA-seq解析とプロモーター解析を行うことにより、SWI/SNFファミリーのクロマチンリモデリング因子が炎症性サイトカインの発現調節に関与することが示された。このクロマチンリモデリング因子は炎症刺激により、その局在を変化させる。これらのことから、クロマチンリモデリング因子とその制御機構はアトピー性皮膚炎に対する新規創薬ターゲットとなり得ると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦における2017年の調査では約50万人がアトピー性皮膚炎に罹患していると推定され、皮膚炎に伴う皮膚の掻痒や外見の変化は罹患者のQOLを大きく低下させる。現在、治療薬としては抗炎症を目的としてステロイド薬や炎症性サイトカインに対する生物学的製剤、また免疫抑制薬が使用されているが、これらの治療薬は対処療法的に使用されるものであり、疾患を根治、もしくは発症を予防するような治療薬の開発には至っていない。本研究成果は皮膚炎症発症、増悪化に関与する新たな因子を提示するものであり、今後、新規治療薬開発の基盤となる可能性を秘めたものである。
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