研究課題/領域番号 |
19K08779
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
加藤 潤史 札幌医科大学, 医学部, 助教 (00464488)
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研究分担者 |
亀倉 隆太 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70404697)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Tfh細胞 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 悪性黒色腫 / 濾胞性ヘルパーT細胞 / 活性化 / バイオマーカー / 抗PD-1抗体 / CD4+細胞 / 末梢血CD4+細胞サブセット / 末梢ヘルパーT細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
抗PD-1抗体の効果はPD-L1発現やCD8+細胞の存在が重要であることが報告されているが、CD4+細胞サブセットとの関連性はまだわかっていない。本研究の目的は抗PD-1抗体とCD4+細胞サブセット、特に濾胞性ヘルパーT細胞にどのような影響を与えているのかを明らかにすることを目的とする。本研究で注目している濾胞性ヘルパーT細胞はB細胞の抗体産生を制御しているため、本研究が進展すれば、PD-1とB細胞の抗体産生との関連性を明らかにできる可能性がある。
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研究成果の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬投与前および投与中の末梢血を用いて解析した。治療によりTfh細胞の数は変わらないが, 活性化したTfh細胞は増えている症例が観察された。Tfh細胞の活性化は免疫チェックポイント阻害薬投与後の早期(2週間後)に観察されていた。解析の結果, 治療後にTfh細胞の活性化が"奏効例や副作用がみられた症例"で確認された。また, PD-1単剤よりもCTLA-4抗体を併用した症例でより顕著に活性化がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の効果や副作用にはCD8+T細胞が重要であるが、CD4+T細胞の関連性は未だ不明なことが多い。今回の研究は免疫チェックポイント阻害薬投与前および投与中の末梢血を用いてCD4+T細胞のなか濾胞性ヘルパーT (Tfh) 細胞に注目して研究を行った。研究でTfh細胞の活性化が免疫チェックポイント阻害薬投与後におこった患者で、免疫が動く(効果や副作用がみられる)ことが観察できた。 Tfh細胞の活性化は投与後早期(2週間後)に観察されることがわかった。そのため, 活性化がおこるかどうかの評価は治療前と投与後約2週間後のツーポイントでに行うことで評価ができそうと考えた。
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