研究課題/領域番号 |
19K08781
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
天羽 康之 北里大学, 医学部, 教授 (10306540)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 幹細胞 / 再生医療 / 毛包 / 皮膚 / 脊髄損傷 / 心筋再生 / 毛包幹細胞 / ネスチン / 脊髄再生 |
研究開始時の研究の概要 |
今回の申請期間中に本手法を発展させ、毛包幹細胞バンクの確立に向けた準備を行うとともに、ヒトへの臨床応用に向け、マウスを用いた自己毛包幹細胞由来の心機能低下部を補助するための心筋シートの作製方法の確立、さらにバイオマテリアルにマウスの自己毛包幹細胞を組み込み、末梢神経や脊髄損傷部へ移植することによる損傷神経の再生医療を確立し、今後のヒトにおける自己毛包幹細胞を用いた心筋損傷部や神経損傷部への再生医療の臨床応用を目標にする。
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研究成果の概要 |
本研究期間中にまず我々はラット毛包幹細胞からのドパミン産生細胞の分離に成功した 。我々はマウス毛包幹細胞をneural-induction mediumで培養することにより、毛包幹細胞からtyrosine hydroxylase陽性のドパミン産生細胞が分化することを確認した。マウス心筋細胞への分化能を応用した研究では、イソプロテレノールの添加が心筋細胞への分化を促進する因子であることを明らかにした。さらにイソプロテレ ノールに加え、アクチビンA、BMP4、塩基性線維芽細胞増殖因子を添加し培養することにより、心筋細胞への分化が誘導され、拍動する心筋細胞のシートが形成された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラット上唇髭毛包幹細胞の多分化能を証明し、脊髄損傷部の再生に成功した。さらに、毛包幹細胞由来の拍動する心筋シート作成に成功した。これらの成果は、第45回日本研究皮膚科学会総会等で発表した。今後は作成した心筋シートの生着能を確認予定。毛包幹細胞は腫瘍化のリスクが低く、ES細胞のような倫理面の問題もない。毛包幹細胞は有効な治療法の少ない脊髄損傷患者や重症心疾患患者への有効な治療法になると考える。
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