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ハンセン病の感染様式に関る分子機構の解明とそれを標的とした感染防御ワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K08800
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関ヤマザキ動物看護専門職短期大学 (2020-2023)
北里大学 (2019)

研究代表者

藤村 響男  ヤマザキ動物看護専門職短期大学, 動物トータルケア学科, 教授 (50209087)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードハンセン病 / 感染様式 / 侵入蛋白 / ワクチン
研究開始時の研究の概要

Neglected tropical diseases(NTDs)は、熱帯地域の公衆衛生に対する深刻な脅威である。ハンセン病は、らい菌の感染により、皮膚、末梢神経が侵される慢性感染症で、代表的なNTDsであり、有効な感染防御ワクチンの開発が望まれている。
我々はこれまでらい菌の細胞侵入に関わる分子機構につき解析を行い、らい菌がmce1蛋白を用いて鼻粘膜上皮細胞を標的として感染する事を明らかにしてきた。本研究は、らい菌の体内への侵入経路である鼻粘膜細胞とリザーバーである血管内皮細胞への侵入に関わる分子機構をターゲットとして、菌の侵入自体を阻止しようとする極めて斬新な試みである。

研究実績の概要

我々はこれまで、らい菌の細胞侵入に関わる分子機構につき解析を行い、らい菌がmce1A蛋白を用いて鼻粘膜上皮細胞を標的として感染する事、及びmce1A蛋白の一部領域をブロックすることで侵入を抑制できることを明らかにしてきた。本研究の目的は、ワクチン開発ヘの基礎的検討の最終段階として、らい菌の体内への侵入経路である鼻粘膜細胞とリザーバーである微小血管内皮細胞への侵入に関わる蛋白の各部位を標的とした各種抗体を用いて侵入抑制効果を検討すると共に、ハンセン病患者におけるmce1A蛋白に対する抗体の有無およびサブクラスについても併せ検討するところにある。これまでの研究結果から、らい菌の鼻粘膜上皮細胞への侵入に於いて、mce1A蛋白InvX領域の121~144a.a.が最も重要な領域であることが明らかとなった。昨年度、ハンセン病患者におけるmce1A蛋白に対する抗体の有無をELISA法で検討する為に本領域を含む抗原となる27KDの組換え蛋白を作製し、必要量精製した。今年度はハンセン病の多発地域における血清の収集の為、インドネシア共和国を訪問し、予備調査を行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

COVID-19のパンデミックにより現地調査が延期されていた間に、予定していた調査地域に於いてCOVID-19により多くのヒトが亡くなり家族内発症例に関しては、血清の採取が困難となり、新たな調査地域を選定する必要が生じた。

今後の研究の推進方策

現地のカウンターパート大学(ハサヌディン大学医学研究センター) と連携して予備調査を行い、新たな調査区域を設定した。次年度に新たに設定した調査区域で現地調査を行い、家族内発症例を含めた検体の採取し、mce蛋白に対する抗体の有無とサブクラスについて検討する。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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