研究課題/領域番号 |
19K08814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
一井 倫子 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30633010)
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研究分担者 |
西東 秀晃 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50815496)
柴山 浩彦 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教授 (60346202)
戸田 淳 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90770834)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 多発性骨髄腫 / 造血微小環境 / 微小環境 / 間葉系幹細胞 / 骨髄微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
骨髄造血を維持する機構として、造血微小環境(niche;ニッチ)の重要性が知られている。近年の研究で、間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells; MSC)が多発性骨髄腫の進展に関わっている事が報告されているが、その臨床的意義は未だ不明である。本研究では、患者MSCが腫瘍の存在によりどのように変化し、その病態や予後に影響を与えているかを詳細に検討する。RNAseq、WES解析に基づいた骨髄腫ニッチ細胞の機能解析を行い、MSCが骨髄腫治療標的となり得るかを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、間葉系細胞が多発性骨髄腫の進展にどのように関わっているかを明らかにすることを目的とした。骨髄腫研究はマウス実験や培養実験を中心に進められてきたが、今回の解析では実際の患者骨髄内での病態を明らかにするために、フローサイトメトリー法を用いて骨髄腫患者骨髄検体から直接に単離した間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells; MSC)を用いた。患者由来MSCは健常者由来の細胞集団とは異なるRNA発現パターンを有し、炎症性のシグナルの活性化が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨髄造血を維持する機構として、造血微小環境(niche;ニッチ)の重要性が知られている。近年の研究で、間葉系細胞が多発性骨髄腫の進展に関わっている事が報告されているが、その研究はマウス実験や培養実験から得られており、臨床的意義は未だ不明である。本研究ではニッチの重要な構成因子であるMSCが骨髄腫特異的な特徴を有する事を示した。今後ニッチの骨髄腫病態や予後への作用の詳細が明らかになれば、ニッチを標的とした治療や予後予測法が確立する可能性がある。
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