研究課題/領域番号 |
19K08820
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
色摩 弥生 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40291562)
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研究分担者 |
橋本 優子 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60305357)
池添 隆之 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80294833)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 骨髄異形成症候群 / 好中球 / 遊走能 / homing / niche / 接着分子 / MDS / Rho蛋白 / 無効造血 |
研究開始時の研究の概要 |
骨髄異形成症候群(MDS)は、老化を背景に発症し、無効造血と白血病化を特徴とする造血疾患である。成熟血球が減少するにもかかわらず何故骨髄中の前駆細胞数が保たれるのか、無効造血の機序は不明である。近年、血液中の好中球の骨髄回帰により骨髄環境が変化し、血球前駆細胞が髄外に放出されることが示された。本研究では、筆者らが見出した好中球の骨髄回帰を担うRac1/Cdc42を活性化する蛋白の減少が、好中球回帰を抑制して前駆細胞を骨髄内にとどめて無効造血を成立させる可能性を検証する。本研究の結果は、無効造血の解除を目指した治療標的の探索及びMDS発症機序の解明に資する。
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研究実績の概要 |
骨髄異形成症候群の特徴の一つである骨髄中の造血細胞数と末梢血血球数のアンバランスは、血球側の要因と骨髄側の要因が関与している。老化すると骨髄にhomingして骨髄環境を変化させる好中球のmiR-34a及びmiR-155の過剰発現に起因するRac1,FDG4, DOCK8の発現低下と遊走能低下を明らかにした。遊走能の低下は、好中球のhomingを阻害し、骨髄環境が変化することを示唆する。現在は、骨髄における老化好中球数、骨髄nicheを構築する主要接着因子の組織染色定量系の構築と健常人と患者との相違の検出を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
Covid-19による研究環境変化のため、研究が軌道になるのに時間がかかった。2022年度になってから骨髄環境解析システムの構築を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
ヒトの骨髄標本の染色を介して骨髄異形成症候群患者の骨髄環境の解析を進める。
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