研究課題/領域番号 |
19K08827
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
佐竹 敦志 関西医科大学, 医学部, 講師 (50412028)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | セマフォリン / 制御性T細胞 / 移植片対宿主病 / 同種造血幹細胞移植 / GVHD / Sema4A / マウスモデル |
研究開始時の研究の概要 |
セマフォリン4A(Sema4A)はTregの安定化に重要であることが示されているため、同種造血幹細胞移植後のTreg維持・増殖おいて、Tregの維持・増殖を介してGVHD抑制的に働くことが期待できるが、GVHDとSema4Aの関わりについてはこれまで明らかになっていない。そこで、本研究では、同種造血幹細胞移植後の重大合併症である急性GVHDおけるSema4Aの役割を解明する事を目的とする。 本研究によって、Sema4Aを利用した急性GVHDに対する新たな治療法開発のための基礎データを得ることが期待される。
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研究成果の概要 |
B6ドナーからBALB/cマウスに骨髄移植を行う急性GVHDモデルで、Sema4Aが移植後のTregの動態とGVHDに与える影響を検証した。ホストマウスにSema4Aが欠損していた場合、移植後にTregは減少し、野生型ホストと比較して、GVHDが増悪することが分かった。Sema4Aの有無によってTregの抑制機能には変化がみられなかった。Sema4Aはホストの血液細胞由来のものがGVHD抑制的に作用していることに加え、Sema4Aを介したGVHD抑制作用にはTregが必要である事が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで明らかとなっていなかった同種造血幹細胞移植の免疫応答におけるSema4Aの役割について、解明する事ができた。移植後Tregの維持にSema4Aが重要な役割を果たしている事が示唆された事で、今回の研究で得られた知見は、Sema4Aを標的とした新たな免疫抑制療法の開発を検討するための重要な基礎的データとなると考えられる。また、ホストのSema4Aを利用してGVHD発症や重症化リスクを事前に予測できる可能性もあり、個々の患者で最適なGVHD予防法や治療介入時期を選択するための情報として応用する事も期待できる。
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