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TP53変異が急性リンパ性白血病の抗がん剤耐性に与える影響の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K08833
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関山梨大学

研究代表者

赤羽 弘資  山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (90377531)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード急性リンパ性白血病 / TP53変異 / 抗がん剤耐性 / TP53変異
研究開始時の研究の概要

近年の多剤併用化学療法の進歩によって急性リンパ性白血病(ALL)の治療成績は著しく向上したが、初期治療に不応な症例や再発症例の予後は依然として不良である。TP53変異はALLの予後不良因子であるが、TP53変異が抗がん剤感受性に与える影響は明らかにされていない。
本研究の目的は、TP53変異がALLの薬剤感受性に与える影響を解析し、TP53変異陽性ALLの予後不良を克服する新たな治療戦略を開発することである。そのために、CRISPR/Cas9によるゲノム編集技術を用いてTP53変異をもつALL細胞株を人工的に作製し、TP53変異が個々の抗がん剤感受性に与える影響やその耐性機序について検討する。

研究成果の概要

本研究の目的は、TP53変異がB前駆細胞型急性リンパ性白血病(BCP-ALL)の抗がん剤感受性に与える影響を解析し、予後不良なTP53変異陽性BCP-ALLに対する新たな治療戦略を開発することである。私達は、CRISPR/Cas9によるゲノム編集技術を用いてTP53野生型のBCP-ALL細胞株からTP53ノックアウトクローンを樹立した。樹立したクローンの抗がん剤感受性を検討したところ、複数の抗がん剤(ダウノルビシン、ビンクリスチン、シタラビン)に対して親株よりも耐性を示した。本研究の結果から、TP53変異は多剤に対する耐性の結果として、BCP-ALLの予後不良に関連している可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

過去の臨床研究は、TP53変異がBCP-ALLの予後不良に関与している可能性を示唆している。しかし、これまでにTP53変異がBCP-ALL細胞の薬剤感受性に与える影響を検討した報告はなかった。また、実際のBCP-ALLの臨床では多剤併用の化学療法によって治療が行われるため、白血病細胞の個々の抗がん剤に対する感受性を臨床データから評価することは困難であった。本研究では、BCP-ALL細胞株においてTP53変異(ノックアウト)の導入が複数の抗がん剤に対する耐性を誘導することを明らかにしており、樹立したクローンはTP53変異陽性BCP-ALLの予後不良を克服する治療の開発にも貢献すると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ゲノム編集技術を用いた再発難治ALLモデル2021

    • 著者名/発表者名
      赤羽弘資
    • 学会等名
      第63回日本小児血液・がん学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Disruption of TP53 by CRISPR/Cas9 system induces multiagent resistance in BCP-ALL cell lines2020

    • 著者名/発表者名
      Koshi Akahane, Atsushi Watanabe, Nguyen Thi Thu Thao, Keiko Kagami, Masako Abe, Shin Kasai, Daisuke Harama, Kumiko Goi, Takeshi Inukai
    • 学会等名
      第82回日本血液学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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