研究課題/領域番号 |
19K08840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター(臨床研究部(成育)、臨床研究部(循環器)) |
研究代表者 |
永井 功造 独立行政法人国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター(臨床研究部(成育)、臨床研究部(循環器)), 小児血液腫瘍内科, 医長 (90527508)
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研究分担者 |
江口 真理子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (40420781)
江口 峰斉 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (50420782)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 乳児白血病 / 分子標的治療 / MLL(KMT2A)遺伝子再構成 / FLT3 / MLL / KMT2A / Bcl-2 / menin / MLL遺伝子再構成 / Bcl2阻害剤 / メチル化阻害剤 / FLT3阻害剤 / 細胞増殖抑制効果 / FLT3発現量 / 増殖抑制効果 / MLL遺伝子 / 分子標的療法 |
研究開始時の研究の概要 |
乳児の白血病の多くに観察されるMLL遺伝子の変化(再構成)がある病型は予後不良であり、その5年生存率は概して50%前後である。治癒したとしても幼少期に受けた化学療法や同種造血幹細胞移植の影響による晩期障害は深刻である。乳児MLL再構成陽性白血病に対しFLT3阻害剤を主体とした複数の分子標的療法の併用により、効果的かつ副作用の少ない治療法を開発する。
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研究成果の概要 |
MLL(KMT2A)再構成においてFLT3が再構成陰性の細胞株と比較して20~60倍に発現されていることをRT-PCRで確認した。最もFLT3の発現が高かった細胞株KOCL69に対しFLT3阻害剤とその他の分子標的薬を併用して培養し、細胞増殖の抑制効果を確認した。メチル化阻害剤(アザシチジン),Bcl2阻害剤、メニン阻害剤を使用したが有効な相加相乗効果は得られなかった。さらなる併用する阻害剤の検索が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MLL(KMT2A)遺伝子再構成陽性の乳児急性リンパ性白血病(乳児ALL)は造血幹細胞移植を含む強力な治療にも関わらず予後不良で、治療の影響による移植片対宿主病(GVHD)や成長障害、内分泌障害、心機能障害などの晩期障害は深刻である。MLL再構成ALL においてはFLT3 の過剰発現が認められ、FLT3阻害剤と有効な併用阻害剤を同定して、治療関連合併症と晩期障害の少ない治療法の開発を試みた。細胞株に対しBcl-2阻害剤、Menin阻害剤、メチル化阻害剤を併用して検証したが、残念ながら有効な相加相乗効果は得ることは出来なかった。
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