研究課題/領域番号 |
19K08853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
勝見 章 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 部長 (80378025)
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研究分担者 |
天野 睦紀 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90304170)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アラキドン酸 / small GTPase / エフェクター / ALOX / 脂質メディエーター / 血栓症 / Rho GTPase / 血栓形成 / Rho ファミリー / フォルミン / 12-リポキシゲナーぜ / RhoA |
研究開始時の研究の概要 |
血小板におけるアゴニスト受容体からのシグナルは Gα13を介して低分子量GTPase RhoAを活性化する。その結果血小板の形態変化、濃染顆粒 内容物の分泌をおこす。我々はアフィニティクロマトグラフィーにより活性化RhoA がフォルミンDaam1を介して12-リポキシゲナーゼ(12-LOX)に結合することを見いだした。 12-LOXは主に血小板に発現し、アラキドン酸からの12-ヒドロキシエイコサテトラエン酸 (12-HETE)等の脂質メディエーター合成を介して血小板凝集を惹起する。本研究では活性化RhoA-Daam1が、12-LOXの細胞膜への局在を誘導し活性を制御することを証明する。
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研究成果の概要 |
アラキドン酸リポキシゲナーゼ(LOX)は動脈硬化、血小板凝集、慢性炎症、がんの進展などに関与する多機能蛋白である。我々はRho family GTPaseをbaitにした網羅的アフィニティクロマトグラフィーとそれに続くマススペクトロメトリー(LC/MS-MS)の実験系を確立し、GTP結合型の活性型活性型RhoAに特異的に結合する複数の蛋白を同定した。そのうち12-LOXが活性型RhoAに結合を確認した。両者の直接的結合はなく、12-LOXはforminを介して活性型RhoAに結合することが明らかになった。GTPase阻害剤による実験により、12-LOXとの活性化依存性の結合が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アラキドン酸リポキシゲナーゼ(LOX)とその下流の脂質メディエーターは動脈硬化、血小板凝集、慢性炎症、がんの進展などに関与する多機能蛋白である。LOX下流の脂質メディエーターについては活発に研究が行われているが、上流の制御メカニズムについては殆ど報告がなされていない。当該研究ではALOX上流の制御メカニズムを解明することで、血管をターゲットにした治療応用の基盤としたい。
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