配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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研究実績の概要 |
発作性夜間ヘモグロビン尿症(paroxysmal nocturnal hemoglobinuria: PNH)の責任遺伝子としてのPIGA遺伝子の発見から25年を経て、遺伝子発見初期に同定されているPNHクローンが、その後どのように変遷したのかを解析するのが目的である(NEJM 330,249,1994, Blood 99,2748,2002, Am J Hematol 51,229,1996, Blood 108,4232,2006)。関連施設の症例について追跡を試みるも、新たに解析可能となった症例はなかった。当院症例(J1、J20)について臨床データを収集した。J1は、PNHクローンの割合が減少し(GPI(-)RBC 4.4%、GPI(-)PMN 42.8%)、LDH(270IU/L)などの溶血所見も顕著ではなくなっていた。その後、通院不可能となり、遺伝子解析は行えていない。J20については、HMGA2遺伝子がPNHクローンの拡大に寄与している症例であるが、その後も典型的なPNH所見を呈していた(GPI(-)RBC 97.7%、GPI(-)PMN 90.8%)。実際には、抗補体薬により溶血はコントロールされている。PIGA遺伝子解析を行ったところ、骨髄サンプルにおいて新たな変異クローンが同定されたものの、メジャークローンは維持されており、25年に渡り1つのクローンが造血を維持していることが確認された。引き続き、各分画、各分化段階におけるPNHクローンの変遷などの解析をすすめる予定であったが、研究代表者の辞職に伴い、今後の継続を断念した。
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