研究課題/領域番号 |
19K08865
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
宮城 聡 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (20400997)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / FZD5 / 造血支持細胞 / 造血幹細胞 / ニッチ / 細胞系譜追跡 |
研究開始時の研究の概要 |
骨髄中の一部の間質細胞は血液細胞の産生を助ける働きを持つ(この間質細胞を造血支持細胞と呼ぶ。)これまでに、複数の造血支持細胞が同定されているが、これら造血支持細胞間の関係性や造血支持細胞がどのように生まれて来るのかは明らかになっていない。本研究では、造血支持細胞の元となると予想される間葉系幹細胞とその子孫細胞を別個に標識可能なマウスを用いて、間葉系幹細胞から造血支持細胞が産生される過程を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、PdgfrαとSca1を共発現する骨髄間質細胞(PαS)が造血支持細胞の祖先となる間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cell; MSC)であると仮定し、PαSを標識可能なレポーターマウスの開発し、細胞系譜追跡実験により検証することを目的とした。しかし、作成したレポーターマウスはPαSに加えてLeptin receptor陽性のMSCも標識されるため、PαSの系譜追跡実験には使用不可能であったが、解析を通じて、このマウス系統が骨髄間質細胞の解析に有用であること、tFP635-Sca1-Pdgfrα+分画 (tFP635-PDSP)に新規のMSCが存在することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、血液産生を助ける働きのある造血支持細胞が、どのようにして成体内で維持されるかを明らかにすることを目的とした。このため、独自にレポーターマウスを作成・解析を行い、作成したレポーターマウスが既知の造血支持細胞をマーキングすることを見出した。さらに、骨髄中に造血支持細胞を産生する能力を持つと予想される新規の細胞を同定した。この結果は、血液産生の制御機構や白血病などの血液のガンの発症機構の解明につながる知見である。
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