研究課題/領域番号 |
19K08879
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2020-2022) 富山大学 (2019) |
研究代表者 |
板澤 寿子 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (70361970)
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研究分担者 |
足立 雄一 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (80184191)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 局所性アレルギー性鼻炎 / アレルギー性鼻炎 / IgE / クラススイッチ / BAFF / IL-25 / アトピー型アレルギー性鼻炎 / IL-33 / TSLP / B細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
局所性アレルギー性鼻炎(Local allergic rhinitis; LAR)は抗原特異的IgEが血清中には検出されず、鼻粘膜局所でのみ確認され、鼻誘発テストが陽性となるアレルギー性鼻炎(AR)であるが、その分子病態については不明な点が多い。本研究では、ヒトB細胞培養におけるARの主要抗原(花粉、ダニ、ペットの皮屑など)の直接刺激によるIgEへのクラススイッチ組換えの誘導を検証し、鼻粘膜でのみIgEが産生される機序の解明を目的とする。LARは将来的にアトピー型ARや気管支喘息に進展する可能性があり、本研究成果はLARのみならず、アトピー型ARやBAの発症予防や薬剤の開発につながる。
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研究成果の概要 |
アレルギー性鼻炎(AR)には、アトピー型ARと局所性アレルギー性鼻炎(LAR)の2つの病型がある。LARは、抗原特異的IgEが鼻粘膜でのみ確認されるARであるが、その病態は不明な点が多い。本研究では、鼻粘膜でのみ抗原特異的IgEが産生される機序を解明するため、ヒトのナイーブB細胞を用いて、抗原刺激によってIgE産生が誘導される培養系を構築したが、遺伝子レベルでのIgEへクラススイッチ組換え(CSR)の評価はできなかった。アトピー型AR患者では、CSRに関与するBAFFと上皮細胞由来サイトカインであるIL-25の鼻汁中の濃度が鼻炎の重症度と関連していたが、LAR患者については検討できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、LARという新しい概念が注目されているが、病態は不明な点が多い。鼻粘膜局所でのみ抗原特異的IgEが産生されるLARの発症機序を解明するために、抗原刺激によりIgEへのCSRが誘導されるヒトB細胞を用いた培養系の確立が必要である。また、鼻汁中のIgEおよびIgE産生に関与する蛋白やサイトカインの評価は、LARを含めたARの病態解明につながり、診断、重症度、治療効果判定などのバイオマーカーとなる可能性がある。LARの診断としては、鼻粘膜局所における抗原特異的IgEの証明や鼻誘発試験が陽性であることを確認する必要があるが、日常診療では容易ではないため、今後は簡便な診断方法の確立が課題である。
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