研究課題/領域番号 |
19K08887
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
松下 祥 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (50167649)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 好中球性炎症 / ドーパミン / D1Rアンタゴニスト / D2Rアゴニスト / 好中球炎症 / ドーパミン(DA) / D1様受容体アンタゴニスト / D2様受容体アゴニスト / 自己免疫病 |
研究開始時の研究の概要 |
自己免疫病などの好中球性炎症において、ドーパミン(DA)を介したシグナルが重要な役割を担っており、DA 受容体アゴニスト・アンタゴニストが各種好中球性炎症に対する抑制効果を有している。 DA 受容体は5 つのサブタイプからなり、D1 様受容体(D1R, D5R)とD2 様受容体(D2R, D3R,D4R)を介したシグナルは細胞内cAMP 濃度をそれぞれ増加、減少させる。本研究は免疫担当細胞におけるDA の作用機構を解明し、臨床応用に向けた知見を提供することを目的としている。
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研究成果の概要 |
免疫担当細胞におけるドーパミン(DA)の作用を解明し以下の成果をあげた。①IL-21の発現制御機構②樹状細胞(DC)に発現するFcεRIシグナルがTh1を誘導する③DCが産生するAChがTh1を誘導する④DAシグナルはヒトTh1/17にIL-8を誘導する⑤ダイアジノンによるセロトニン受容体刺激は抗原提示細胞からIL-8を誘導する⑥DAシグナルは獲得免疫だけではなく自然免疫におけるサイトカイン産生も制御している⑦TAはD2様受容体アゴニストであり潰瘍性大腸炎モデルを軽快させる⑧TAは乾癬、歯周病、アトピー性皮膚炎モデルを軽快させる⑨A2aRアンタゴニストは乾癬と好中球性気道炎症モデルを軽快させる
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫担当細胞自体が神経伝達物質を産生・貯蔵・分泌していることを明らかにした。実際パーキンソン病治療薬は自己免疫病をはじめとする各種好中球性炎症に対する抑制効果を示した。ヒトに対しても有効である可能性が高い。次いで、活性化T細胞(特にTh1 とTh17)自体がIL-8 を大量に産生しており、D2 様受容体アゴニストがこれを抑制することを明らかにした。これはすでに成立した病気に対してもD2 様受容体アゴニストが有効であることを示唆しており、今後の治療薬の開発に大きく貢献していく成果と考える。
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