研究課題/領域番号 |
19K08888
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
荒木 靖人 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (10580839)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リウマチ学 / エピジェネティクス / ヒストンメチル化 / 関節リウマチ / 滑膜線維芽細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ(RA)滑膜線維芽細胞(SFs)においてヒストンメチル基転移酵素(HMTs)によるクロマチンの立体構造の制御異常を明らかにする事により、RAの病態の一端としてエピジェネティクス制御の異常機構を解明する。また、RA治療への応用を確立するために動物モデルを用いた関節炎の治療実験を行う。これまでの研究結果から、RASFsにおいて発現に異常のあるHMTsとしてMLL1とMLL3を同定した。次世代シークエンサーを用いてMLL1とMLL3が制御している遺伝子を網羅的に解析する。さらに、MLL1とMLL3がRAの治療標的として有用であるかを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的はエピジェネティクスの観点から関節リウマチ(RA)の病態を解明し新規治療への足がかりを得る事である。ヒストンH3K4のメチル基転移酵素MLL1の発現がRA滑膜細胞(SFs)において上昇していた。MLL1の発現抑制によりIL-6、IL-15、CCL2、CCL5、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CX3CL1の発現が低下し、プロモーターのH3K4me3も低下した。MLL1阻害剤MM-102にてRASFsを処理したところCCL2、CCL5、CXCL9、CXCL10、CXCL11の発現が低下し、プロモーターのH3K4me3も低下し、MLL1はRAの治療標的に成りうると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節リウマチ(RA)は、関節に炎症を起こす原因不明の自己免疫疾患であり、完全に治癒する事は難しい。近年、生物学的製剤やJAK阻害薬が開発され、RAの治療に多大な進歩があったが、いまだ一部のRA患者には無効であり、感染症などの重篤な副作用を認め、非常に高価な治療である。そのため、RAのより新たな治療法を開発する事が切望されている。本研究では、エピジェネティクス制御異常の観点からRAの病態を解明し、新規治療への足がかりを得る事を目的とし、ヒストンH3K4のメチル基転移酵素の一つであるMLL1がサイトカインとケモカインの発現を制御しており、阻害剤を用いた実験にてRAの治療標的の可能性を示した。
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