研究課題/領域番号 |
19K08890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
吉本 桂子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (20383292)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | B細胞活性化因子(BAFF) / BAFF受容体 / 単球 / 自己免疫疾患 / シェーグレン症候群 / イオンチャンネル / B細胞 / BAFF |
研究開始時の研究の概要 |
BAFFシグナル阻害作用を有する独自の化合物を用いて、BAFFシグナルとNavチャンネルシグナルのクロストーク機構を解明する。申請者は、化合物A、Bがin vitroにおいて単球やB細胞におけるBAFFシグナルを抑制することと、モデル動物において自己抗体産生抑制能を有することを明らかにした。さらに申請者は、これらの化合物がイオンチャンネルの1つであるNavチャンネル阻害作用を有することを明らかにした。これらの結果よりBAFFシグナルとNavチャンネルシグナルにはクロストーク機構がある可能性が示唆された。本研究ではこのクロストーク機構を解明し、それを通じて新規治療標的を探索する。
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研究成果の概要 |
本研究は、指定難病であるシェーグレン症候群(SS)の新規治療標的の探索のため、研究代表者が独自に探索し所有しているBAFFシグナル阻害作用を有する化合物の作用機序を明らかにすることを目的としている。研究代表者はこれらの化合物がBAFF受容体を介したBAFFによる単球の活性化と単球が寄与するB細胞の機能亢進を抑制する知見を得た。さらにこれらの化合物がNav1.7チャンネル阻害活性を有しており、SS患者末梢血単球でのNav1.7チャンネルの発現亢進とBR3発現の相関を示した。これらの結果は単球の活性化におけるBAFFおよびNavチャンネルシグナルのクロストーク機構の関与を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、指定難病のシェーグレン症候群(SS)に対する根治療法の開発を最終目標として、研究代表者が独自に所有するBAFFシグナル阻害作用を有する化合物の作用機序の詳細と新規治療薬標的の探索を目的する。これらの化合物はin vitroおよびin vivoの検討により、単球やB細胞の活性化を抑制し、Navチャンネル阻害活性も有していることが明らかとなった。これは全く新規な発見であり、単球におけるBAFFシグナルとNavチャンネルシグナルのクロストーク機構を中心とした取り組みは世界でも報告が無く、独創性および新規性が極めて高く、治療法のない難病分野への新規治療法の提案は社会的意義が極めて高い。
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