研究課題/領域番号 |
19K08895
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 (2022) 日本医科大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
宮部 斉重 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (70632313)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 細胞遊走 / 補体 / 関節炎 / 補体受容体 / ケモカイン / ケモカイン受容体 / Arthritis / Complement / Transcytosis / Chemokine / 自己免疫疾患 / 好中球 / 生体イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
慢性炎症性疾患において組織で生成されたChemoattractant分子がどのように血液中を循環する免疫細胞を炎症局所へ遊走させるか、その機序は未だ不明である。本研究では、免疫細胞の動態とChemoattractant分子の相互間作用を明らかにする。さらに、炎症下で免疫細胞の遊走を効果的に抑制する標的を同定し、新たな免疫治療法の基礎を確立する。
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研究成果の概要 |
研究代表者が開発した組織内でChemoattractant分子を可視化する技術と関節内インビボイメージング技術を駆使し、血管内皮細胞に発現しているシグナル伝達に関与していない"Atypical"な補体受容体 C5aR2が関節組織における補体成分C5aを血管内腔へ輸送している事を見出した。以上から、関節におけるIII型アレルギー反応機序では組織で産生されたC5aは血管内皮細胞に発現しているAtypical補体受容体C5aR2によって血管内腔へ輸送され、循環している好中球に発現しているClassical受容体C5aR1に結合し炎症の起点となる血管内接着を促進し、炎症を惹起している事を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、補体は血管炎の重要な治療標的であるが、生体内における機能は不明な点が多い。本研究成果は、炎症病態における生体内での補体受容体C5aR2が補体成分C5a輸送に関与し炎症惹起に関与しているという新しい機能を発見し、関節リウマチにおける新しい治療標的となりうる事を示唆している。
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