研究課題/領域番号 |
19K08904
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
石丸 かよ子 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (10710353)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | マスト細胞 / 時計遺伝子 / アレルギー / 脱顆粒 / REV-REB / SR9009 / 概日時計 / REV-ERB |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者らは、近年、時計遺伝子ClockがⅠ型アレルギー反応(花粉症等に関与する反応)を強く制御していることを明らかにした。その過程で概日時計リズムの安定性に寄与している時計遺伝子であるREV-ERBのアゴニストがⅠ型アレルギー反応を顕著に抑制することを見出した。REV-ERBとⅠ型アレルギーとの関係はこれまで全く報告されておらずこの機序は現時点で不明である。 そこで、本研究はⅠ型アレルギー反応におけるREV-ERB分子の役割、特にREV-ERBアゴニストによるⅠ型アレルギー反応の抑制機序を明らかにする。
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研究成果の概要 |
アレルギー疾患では1日のある特定の時間帯に症状が出現、悪化することがよく知られている。しかしながらその生物学的起案は不明であった。研究代表者らは、私たちの生理活動の日内リズムを司る時計遺伝子の1つであるREV-ERBがアレルギー反応の形成に重要であることを本研究で明らかにした。特にREV-ERBを活性化する化合物がアレルギー反応を顕著に抑制することを見出した。REV-ERBを活性化する化合物は肥満や癌に対する治療薬としても期待されており、アレルギー疾患以外にも有用性をもつ夢のようなアレルギー創薬に繋がる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人の3人に1人が花粉症や喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などの何らかのアレルギー疾患に罹患しており、その治療法の開発は医学だけでなく社会的課題である。しかしながら現在の抗アレルギー薬のほぼ全てが対症療法薬であり根本的かつ新しい治療法が望まれている。本研究で研究代表者らは、私たちの生理活動の日内リズムを司る体内時計の構成要素である時計遺伝子を標的とすることがアレルギー創薬に繋がることを明らかにした。
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