研究課題/領域番号 |
19K08906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
河野 誠司 神戸大学, 医学部附属病院, 特命教授 (20351512)
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研究分担者 |
三枝 淳 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (20514970)
中町 祐司 神戸大学, 医学部, 再雇用職員 (80379429)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 長鎖ノンコーディングRNA / 関節リウマチ / マイクロRNA / 長鎖ノンコー ディングRNA / ノンコーディングRNA / アジュバント関節炎 |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ(RA)の病態に、マイクロRNA(miRNA)が関与することが次第に明らかになってきているが、最近の研究からそのmiRNAと非翻訳長鎖RNA(lncRNA)とが相互に制御している可能性が指摘されている。われわれは、これまでにRA特異的に減少しているmiR-124aを発見しており、このmiR-124aを制御するlncRNAをスクリーニングし、lncRNAとmiR124aとの相互作用を試験管内やラット関節炎モデルを使って明らかにしたいと考えている。
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研究成果の概要 |
miR124-3pは、軟骨細胞、破骨細胞、造骨細胞の増殖分化に影響を与えることが明らかになっており、RA病態に重要な分子として、我々はmiR124-3pの治療応用について研究を進めている。近年がん研究の領域を中心にmiR124-3pと相互作用する長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)の報告が見られるようになり、またlncRNAが臓器特異的に発現するという特性が指摘されている。本研究はヒトRAにおいて滑膜細胞におけるmiRNAとlncRNAの相互作用に着目し、RA滑膜におけるmiR124-3pと結合するlncRNAを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
miRNAとlncRNAの相互作用に着目した本研究は、RA病態研究や治療応用に新しい展望を開くものである。本研究では、RNA データベースを使ってRAの病態に特異的なmiR-124aと結合するlncRNAの候補を見つけ出し、これらの相互作用をヒトリウマチ患者由来の滑膜線維芽細胞を用いて証明した。今後、条件の精密化により、真にmiR124‐3pに結合しRA病態を制御するlncRNAを選別できるものと考えている。本研究は、lncRNA-miRNA相関を標的とした新しいRA診断・治療法の可能性を探るものであり、極めて新規性の高い創薬研究であり、社会的意義は大きい。
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